The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

小学校理科3学年で育て資質・能力。その3 「差異点や共通点を基に、問題を見いだす」・・・疑問から学習問題(課題)づくり 問題は明瞭な疑問の形式に言い表し、問題解決に至る目的にも記述する

2018-04-29 08:03:16 | 日記
 「植物の育ち方について調べよう」「振り子のきまりについて調べよう」では、問題は明らかにはならない。特に、次期学習指導要領では、「資質・能力」を育て、「問題解決を成し遂げる力」を培うことになる。
 「種子が発芽するためには、何が必要なのだろうか?条件を制御しながら発芽に必要な環境条件を調べ、実験で確かめよう」「糸につるした錘の動きには、どのようなきまりがあるのだろうか?錘の動きを観察し、条件を制御して実験で確かめよう」など、そこにはっきりとした学習の対象となる問題が具体的になっていることと、問題解決に至る目的についても記述する必要がでてきた。

 問題が生まれるためには、次のことを意識しておきたい。
○問題の生まれる場面を分析すること。
○分ることと分らないことをはっきり区別すること。
○分らないことは疑問の形に表現してみること。など

 加えて、子どもが抱いたり発見したりした疑問や問題を授業で扱う「授業化・学習化」を繰り返すことによって、疑問を見つけることが子どもたちに習慣化される。
 そのためには、「この次は○○君の疑問をみんなで取り組んで解決していこう」と促すことによって、子どもが気付いた面白い疑問や問題を取り上げることになる。この裏技は、子どもの「疑問を発見する目」を鍛えることにつながる。