The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

リーダーの言語能力 その2

2020-07-19 16:00:45 | 日記
 メディアから伝えられる政治家の新型コロナウイルス対処についての発言表現語尾アラカルト。
「〜〜を総合的に判断する」
「〜〜今はその段階ではない」
「〜〜大幅に広がっている状況ではない」
「〜〜を専門家の話を聞きながら判断していく」
「〜〜について政治的に判断していく」等々。
 この語尾の前の「〜〜」に具体がないため国民に納得感や安心感が得られず、行動変容を期待できない。「〜〜」に盛り込む言葉、すなわち何を根拠に判断に至ったか。そのことを示して結論を述べることが肝心要になる。考察の視点・観点として次に上げてみる。

1、もちろんコロナウイルスの専門家の考えが最優先になるが(感染者数の全国的と県別の傾向と前回との比較、重症者数、感染発生元の傾向、今後の感染者数の予測、確保病床数と現在の空き病床数、医者と看護師と技能士等の疲弊度の具合、新型コロナウイルスの最新知見等)。これに加えて、

2、行政、企業のテレワーク、リモート会議、時差出勤、週あたりの出勤回数の減少数、出張等の取り組み状況と推進策。
3、人口集中圏での交通機関の混雑状況と緩和策。
4、各都道府県の知事の見解と取り組み状況の聴取と支援策。
5、大まかな業界区分における経済活動の動きと延命援助策。
6、入国者の水際検査の状況、輸入品の外装と製品の消毒、数日間留め置き等の海外侵入コロナウイルス封じ込め策励行の度合い。
7、各種世論調査の結果、東南アジア諸国や欧米各国の取り組み状況のリサーチなど。
 これら視点・観点の事実を色眼鏡なく分析、考察して(プラス面とマイナス面、感染封じ込めの度合い、経済安保面等々)政策立案、決定をしていると思いたいが・・・・・。

 人を動かす表現は、事実をつぶさに分析して、そのようにする意味合いや根拠や理由を含めて筋道立てて(論理的)分かりやすく、しかも端的に表すことが、聞き手の心に沁み込み、行動変容を促していく。
 同時に新たに浮かび上がった課題について、例えば「PCR検査や抗原検査の数の拡大」では、どこをどうするかの具体策を見いだすことになり、命令系統を明確にすることになる。