矢嶋武弘・Takehiroの部屋

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“中国残留孤児”と日中関係

2024年11月12日 13時13分15秒 | 政治・外交・防衛

<2011年に書いた以下の文を復刻します。>

“中国残留孤児”(日本人、邦人)のことをたまたま思い出した。もうずいぶん昔のことだと思って調べたら、第一陣が正式来日したのが1981年3月と分かった。日中国交正常化が1972年だから、意外に時期が遅かったのではないか。いろいろ手間取ったのだろう。
あの頃は毎年、中国残留孤児の話題で持ち切りだった。まだ戦後は終わっていないと思ったほどである。たしかに、日本人孤児を親身になって育ててくれた中国人も多かったのである。その点は感謝したい。政治とは関係なく“人道上”の問題であった。日本人を鬼とか侵略者などと罵倒する中国人も多いが、そうでない人達も大勢いるのだ。
日中関係は難しくなったが、人道上はなお健全な面が残っている。残留孤児についても偽者(にせもの)騒ぎがあったが、先の東日本大震災では、中国人留学生を身をもって助け、犠牲になった日本人の指導者もいた。政治や領土問題では難しい側面があるが、人道上のことはまた別である。少し頭を冷やして、日中関係を考えるべきではないか。「お前がまず頭を冷やして」と言われそうだ(笑)


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