衆議院の憲法審査会で、自民党推薦の憲法学者まで新安保法制案を「違憲」だと表明したのは決定的である。まったく“お笑いぐさ”だ! こんなことは初めてだろう。集団的自衛権の行使を可能とする法案は、必ず廃案に追い込まなければならない。
ところで、かつては“平和の党”だと自負していた公明党が、どうして“参戦の党”に変貌してしまったのか。まったく理解できない。自民党に弱みでも握られているのか。公明党が以前のように、平和の党に復帰することを強く望む。
自民党内ではこのところ、村上誠一郎議員が注目されているようだ。村上氏のことはよく知らないが、ほとんどの議員が安部政権に迎合する中で、彼だけが党執行部を「あまりに傲慢だ」と批判している。村上氏は「党議拘束を外すべきだ」と言っているのだ。
安部政権は闇雲に、新安保法制案を成立させようとしてくるだろう。まるで、60年安保の時の岸政権と同じである。あれから55年、安部晋三は祖父の岸信介とそっくり同じに見えてきた。孫だから当然かもしれないが、国民にとってはいい迷惑だ! 戦争をする国、正確には「戦争に加担する国」の姿が目に浮かんでくる。
なんとしても、新安保法制案を廃案にしなければならない。戦後70年、一貫して「平和国家」として歩んできたわが国が、今や重大な危機を迎えている。安部は法案の成立で歴史に名を残そうと考えているようだが、断じてそうさせてはならない! 政局はいよいよ正念場を迎えているのだ。(6月12日)
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