2012年3月10日
今週は土日休み。
JR東日本のウィークエンドパスを使って、福島県の喜多方まで大好物の喜多方ラーメンを食べに行く。
喜多方には以前からよく行っていたけど、震災後に行くのは初めて。
一時は喜多方も風評被害でだいぶ観光客が減ってしまったようだけど、震災から明日で1年。
元の喜多方に戻っているだろうか?
午前8時に自宅を出発。もちろん新幹線は使わず在来線で行く。
新宿で所用を済ませ10時頃埼京線ホームに行くとダイヤが乱れている。
人身事故らしい。赤羽に出る予定を変えて、中央線・山手線で上野に向かう。
上野に着いて宇都宮線のホームに向かうと、何と次の宇都宮行きは40分後!待ってられない。
この時点であっけなく新幹線を使うことに変更。
新幹線ホームに向かう途中、常磐線の「スーパーひたち」が見えた。行き先はいわき。
確かいわきから磐越東線で郡山に出れるはず。「これだ!」とひらめき、急遽常磐線ルートに変更。
「スーパーひたち19号」。
「スーパーひたち」に乗るのは13年振り位。本当に久々。定刻11時に上野を発車。
あまり見慣れない常磐線の景色が新鮮に感じる。1時間程して偕楽園に停車。
偕楽園も地震の被害を受けて長らく休業していたらしい。梅祭りの今日はあいにくの冷たい雨で寒そう。
水戸を出ると沿岸部に出る。もうこの辺は被災地になるのだろう。しかし今はその形跡は無く平穏。
恐らくここまで復興するのには関係者の大変なご苦労があったはず。
13時16分、列車は定刻にいわき到着。
常磐線は震災と原発事故の影響でこの先の広野-亘理間が現在も不通のまま。
いわきから広野までは23km。まさに原発は目前。
一見いわきの街は平静を保っているように見えるけど、地元の方々の心中は計り知れず。
常磐線も復旧のメドは立っておらず、ここに来ると事故の深刻さを肌で感じる。
さて次の磐越東線はというと、なんと2時間25分後!時刻表を見ると3分前に郡山行きが出たばかり。
ちゃんと調べてくればよかった、がっくり。とりあえず昼食を食べることに。
駅ビルの中に「大衆食堂半田屋」という何ともいい感じの店を発見。ここに即決。
セルフサービスで品数が多く、これが安い!たぬきそばに水餃子+ライスと生ビールを付けて760円!
これはいい店見つけた。ぜひまたいわきに来よう。
かなりのんびりできたので、発車まであと1時間となる。
ホームに出ると14時52分に折り返し郡山行きとなる気動車が入ってきた。すぐに乗車でき発車まで爆睡。
3両編成の車内はさほど混雑することもなく、定刻15時41分に発車。
磐越東線に乗るには初めて。この路線は「ゆうゆうあぶくまライン」という愛称が付いている。
まさか今日この列車に乗るとは。朝の時点では露ほども思わなかった。
列車はのどかな山あいの区間を進む。途中から雪が降り出してきた。
川前にて。
さらに進むとどんどん雪が強くなり一面銀世界に。
小野新町を過ぎると外の景色が変わってきて、それまでの山間部から集落の中を走る。
それに伴い乗客もどんどん増加。小野新町を挟んでいわき側と郡山側では別の路線のよう。
定刻17時17分、列車は郡山に到着。
ここからは何度も乗っている磐越西線。17時43分発の会津若松行きに乗車。
郡山を出るとすぐに日が暮れてしまい景色は見えないけど、外はずいぶん雪が降っているのがわかる。
雪深い山間部を抜け、磐梯町に着くとちらほらと街の灯りが見えるようになってきた。
そして18時57分、ついに会津若松に到着。自宅を出て約11時間、長かった。
今日のお宿は「ホテルα-1会津若松」。さっそくチェックインして部屋へ。しかし今日はまだ終わらない。
これから本日のメインイベント、喜多方ラーメンを食べに行く。再び駅に戻り磐越西線野沢行きに乗車。
キハ47が実にいい雰囲気。この列車は喜多方まで各駅に停車して、20時08分喜多方到着。
喜多方に来た時は必ず「老麺会」の店で食べることにしている。
しかしこの時間まで営業している老麺会の店はあまりない。ラーメンマップを頼りに辿り着いたのは「来夢」さん。
この店は初めてだけど、とろけるチャーシューが名物ということで正油チャーシューメンを注文。
麺を覆い隠す程のチャーシューが本当にとろけるようで美味い。
しかしこの店、実は会津若松駅近くにもあったらしい。わざわざ夜遅くに喜多方まで来たのに。
いやしかし、やはり本場喜多方で食べる味は違う…はず…と自分に言い聞かせる。
でもこのチャーシューメンは本当に美味しかった。満足して店を出る。
喜多方駅に戻り21時18分発の列車で21時35分会津若松に到着。
本日最後のイベント、駅前にある日帰り温泉「富士の湯」での温泉入浴。
元々スーパー銭湯だったけど、いつからか温泉になった。
駅前ということでとにかくすごい人。いつも混んでる。
泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」。
加水は無しながら循環しているようで、残念ながらあまり源泉の良さは感じられない。
しかし色々な浴槽があって楽しい。大きな半露天風呂もある。
<富士の湯>★★★☆☆
泉質:B 眺め:C 癒し:B コスパ:A
泉質は平凡ながら駅から徒歩3分程で来れるのはありがたいし、しかも料金390円と東京の銭湯より安い。
しかしとにかく人が多い。シャンプー・石鹸備え付けあり。
23時頃ホテルに戻り、缶ビールを1本飲んで就寝。
明日は3月11日、震災から1年…。