Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2013 北東北温泉紀行④【昔のきりたんぽや&浪岡駅前温泉】

2013年12月02日 22時15分00秒 | 鉄道旅

2013年11月21日

午前8時起床。よく寝ました。弘前での現実逃避生活も今日が最終日。

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かすかに虹。
岩木山や温泉など、弘前は本当にいいところです。
ぜひまた来たいけど、「あけぼの」が本当に廃止されてしまったら、果たして来る気になるかどうか。
朝風呂に入り午前10時30分、「ホテルドーミーイン弘前」をチェックアウト。

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弘前のドーミーインも実に快適でした。弘前駅から離れているけど、無料送迎があるので鉄道でもラクラク。

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無料送迎はこちらから。
今日の最初の行き先は大館。目的は大館名物「きりたんぽ鍋」。
きりたんぽ鍋と言えば「昔のきりたんぽや」さん。店主が療養されていたとの事でしばらく休業だったけど、
このほど営業を再開されたとの事。久々にあのきりたんぽ鍋が食べられます。

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普通秋田行に乗車し、大館を目指します。奥羽本線は紅葉の矢立峠を越えていきます。
しかし今さらながら、このきれいな風景の中を走る奥羽線がなぜロングシートなのか?
「普通列車は通勤・通学専用」とでも言わんばかりです。
「ブルトレ全廃」の新聞報道といい、鉄道をただの移動手段に成り下がらせようとしているようです。

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701系ロングシートの普通列車は大館に到着。大館の街に来るのも本当に久々。
「田沢湖・十和田湖ゾーン」の周遊きっぷや「秋田・大館フリーきっぷ」があった頃はよく来てたな~。
今やこのエリアのフリーきっぷは完全に切り捨てられました。もうあの時代には戻らないのでしょうか。
大館駅から徒歩約20分。「昔のきりたんぽや」さんに到着。

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店内も変わっていない。昔のまま。さっそくきりたんぽ鍋と、人目も気にせずビールを注文。
ビールの無いきりたんぽ鍋は有り得ません。まずは「いぶりがっこ・とんぶり・酢の物」の前菜。

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これがまた美味い。
続いてきりたんぽ鍋登場!

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昔と変わらない。

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味も変わりません。相変わらずの美味さ。
香ばしくてもちもちしたきりたんぽに比内地鶏、そしてきのこに野菜。
どれをとっても本当に美味い。食べて無くなっていくのが惜しく感じます。
一心不乱に食べ終えて、汁まで飲み干し大満足。またこの味に辿り着けて感無量。
現在は月曜定休ながらも急遽休みとなる日があるそうなので、なるべく予約して行った方が無難とのこと。

満腹で大館駅に戻り、今度は浪岡を目指します。

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「つがる3号」で弘前へ向かいます。
乗車すると、大館駅発車メロディの「きりたんぽ物語」が聞こえてきました。これを聞くのも久々。
大館に来た実感が湧きます。ちょっともの寂しい調子だけど、実にいいメロディです。

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弘前で普通列車に乗換え。

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初めて来た浪岡。ここから徒歩5分程の所に温泉があるようです。

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虹が出現。

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今回はよく虹を見かけるな~。雨だったり急に晴れたりと不安定な天気の副産物です。
虹を見ながら5分程歩いて温泉に到着。

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浪岡駅前温泉。
普通の銭湯の外観ながら、中は源泉掛け流し黒湯の本格的温泉。
昔ながらの番頭で料金を支払い、浴室へ。本当に黒湯です。泉質は低張性ながら「ナトリウム-塩化物泉」。
いい匂いがします。塩素臭まったくなし。本物の掛け流し温泉。
こんな温泉が駅前にあるとは、浪岡町民がうらやましい。
外気が入らないのであまり長湯はできなかったけど、それでも無理矢理1時間入って満喫しました。
ちょっとのぼせ気味。

<浪岡駅前温泉>★★★★☆
泉質:A 眺め:C 癒し:B コスパ:A  銭湯設備ながら本物の良質な温泉。
入浴料何と300円。おまけに「貸タオル無料」と書いてあった。シャンプー・石鹸備え付け無し。

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温泉を出て夕暮れの中を浪岡駅に向かいます。これから「あけぼの」に乗って帰路へ。
やっぱり3日間だとあっと言う間だな~。しかし11月の平日は人が少なくて良かった。

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18時過ぎに弘前到着。食料・ビールの買い出しを済ませ、「あけぼの」を待ちます。

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そして「ピーッ」という汽笛と共にEF81「あけぼの」が登場。

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4分遅れで到着。
6号車ソロに乗車と同時に発車。とにかく運行されて良かったです。

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今回も海側上段進行方向向きというベストポジション。
やっぱり上り「あけぼの」は日本海と湯檜曽ループが眺められるソロ海側に限ります。
しかし、もしかしたら最後になってしまうかもしれない「あけぼの」の夜景。考える度にブルーになってきます。
検察が終わりトイレに行くと、この時点ではまだ乗客はまばら。
これはいつもの事で、秋田を出るといつの間にか満席になってる事が多いですが、閑散期の今日は果たして?

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部屋の照明を消して夜景を眺めていると、いつもは停まらない下川沿に突然停車しました。
何事だ?まさか悪天候による抑止?
仕方ないのでベッドに仰向けになっていると、ソロ上段の窓からは満点の星空が。
息を呑む美しさ。これがあるからソロ上段はやめられません。吸い込まれそう。
頼むからこの夜景を奪わないでほしい。「あけぼの」の事を考えながらひたすらボーッと眺めていました。
しばらくすると、下り線を貨物列車が通過して行きました。遅れていたので交換場所が変わっただけのようです。
交換後すぐに発車。一安心して、弘前駅で購入した弁当&ビールタイム。

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いかづくし海苔弁当。
夜景を眺めながら弁当とビール。これができるのも個室寝台の醍醐味。
列車は秋田に到着。雨がひどい。土砂降り。羽越線での抑止が心配になります。
秋田を出たところでトイレに行くと、やはり6号車は満室になっていました。閑散期なのに。
惜別の駆け込み乗車か。
羽後本荘を出ると雨は弱くなって一安心。そしてここからは、いよいよ夜の日本海。
「あけぼの」と「トワイライトEXP」からしか見れない夜の日本海。
新聞報道では「トワイライトEXP」も廃止予定だとか。
本当に、鉄道を新幹線とロングシートの普通・快速列車のみにしようというのでしょうか?
「ななつ星in九州」のようなクルージングトレインを東日本も運行させるらしいけど、まったく興味ありません。
目的地に想いを馳せながら、その道中の風景・風土を感じるのが旅の醍醐味。
出発地・到着地いっしょでは旅ではなく遊園地といっしょ。トンネルだらけの新幹線も同様。

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今回も夜の日本海を堪能し、列車は酒田に到着。
「あけぼの」のきれいな夜の日本海も、今までで一番寂しい風景に映ってしまいました。
悶々としながらも、明日の湯檜曽ループに備えてブラインドを閉めて就寝。zzz…。

コメント
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