2015年8月8日
1匹のアメマスを求め、5日間の日程でやって来た道東。
昨日までの3日間、釧路川での釣行では1匹も手にできず。
残り2日で焦りの色が濃くなる中、今日は思いきって釧路川を離れ、わずかな予備知識を元に、アメマスの魚影が濃いと言われる音別川に行ってみる。
釧路は今日も曇り。気温20℃くらい。超快適。
10時20分発の新得行きに乗車。
キハ40単行ながら、なかなかの長距離便。
白糠を過ぎると海が見えてきた。音別は海アメのポイントとしても有名。
約1時間経過した11時26分、音別に到着。徒歩15分程で辿り着いたのは音別川河口。
おっ、これは事前に写真で見ていた通りの景色。
初めて来た場所なので勝手はわかりませんが、やはりサーフの釣人は多い。しかし河口はゼロ。やっぱ海に出ないとダメか。
あまり期待せずにスプーンをキャストすると何がが当たる。
ウグイか?スピナーにチェンジするとついにヒット!
やっぱり小さなウグイ。アメマスはいないのか?
岸際にスピナーを通すとまたヒット!おっ 、これはちょっと大きそう。ついにアメマスか?
デカウグイ。30cmくらいある。よく引くから楽しいけど。
それにしてもきれいな場所。アブもブヨもいないし。その上この河口は頻繁にバイトがある。
しかし釣れども釣れどもウグイ。途中から完全にウグイ狙いしてる自分に気付く。
ヤバいヤバい、つい楽しくてハマってしまった。アメマス狙わないと。
付け焼き刃は承知で、ここでサーフに出て初の海アメ釣り。手持ちで一番重い13gスプーンをぶん投げる。
しかしずいぶん波が荒い。波を被らない位置に立つとルアーが全然沖に届かない。釣れる気せず。早くも海アメ終了。
河口もダメ、サーフもダメ。もう上流に行くしかない。入釣できるかもわからないけど。
踏切を越えて上流を目指す。すると入釣できる場所発見。何とか釣りはできそうで一安心。
川を覗き込むと水はスーパークリア。魚の群れが目視できる。しかもいっぱいいる。
ウグイの群れ。スピナーを通すと一撃ヒット!
水深も浅く川幅も狭いけど、あちこちに魚の群れがいる。すごい川だ。水もきれいだし。
ほとんどサイトフィッシング。楽しいけど、釣れるのはやはりウグイのみ。
時刻は早くも18時。帰りの列車は18時51分。あと50分。あ~やっぱりアメマスは無理なのか。
上流に釣り上がっていくと、ちょっと大きな個体の群れ発見。
近付くと一気にいなくなった。超敏感。今までのウグイはそんなに逃げなかったのに。魚がデカいから?
しばらく時間をあけ、再度このポイントに入り直す。身をかがめてスピナーをキャスト。
すると何かがヒット!うおっ、今までと引きが違う。やっぱりちょっとデカそう。しかし、バレた~!
時刻は18時20分。列車の時刻が迫る。バラシで終わるのは最悪。何でもいいからここの魚を釣って締めたい。
慎重にスピナーを投げて2投目。再びヒット!やはりすごい引く。何だ?デカウグイ?
何とか川岸に寄せて陸揚げ成功。その魚を見ると…
うわーーっ!
ついにきたーーーっ!
誰もいない川で思わず絶叫。やばい、泣きそう。ようやく出会えたアメマス。
手尺で38cmくらい。そんなにデカくはないけど本当に美しい魚体。この姿が見たかった。
今までと違和感を感じたあの群れはアメマスだったのか。土壇場できてくれた1匹。感無量。
初めて釣ったネイティブトラウト。美しい姿をもっと眺めていたいけど、名残惜しみつつ優しくリリース。
ここでストップフィッシング。
最後にドラマが待っていた音別川。道東の豊かな自然に感謝。
しかし列車の時刻が迫る。ダッシュで音別駅へ。
何とか間に合った。
白糠で28分も停車するというので、駅の外に出てあれを買いに行く。
もちろんビール。ようやくアメマスを釣ってビールが飲める。やっとできた。最高。
ホテルに戻り、ビールを飲みながら釧路の夜景を眺めて就寝。
今日もよく歩いたけど、昨日までと違い心地良い疲れ。
明日は釣りのあと札幌へ移動なので、この夜景も今夜が最後。
あ~でも釣れてよかった。昨日までの苦労が報われた。よく眠れそう。