Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2020 フォッサマグナ温泉紀行⑥【南小谷-八王子「あずさ26号」】

2020年03月25日 19時29分06秒 | 鉄道旅

2020年3月8日<2>

 


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大糸線非電化区間、通称大糸北線で姫川温泉に立ち寄ったあと南小谷に到着。大糸線を走るJR西日本とJR東日本の車両が一同に会するこの光景。大糸線三兄弟。いや211系はここまで来ないから南小谷三兄弟というところでしょうか。


ここから1番線に停車中の「あずさ26号」で帰路に着きます。1日1往復設定されてる南小谷発着「あずさ」の上り便。ダイヤ改正後は号数が変わるようですので、南小谷発の「あずさ26号」として運行されるのはあと6日間。

 


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のんびりしていたらすぐに発車時刻となり、急いで10号車に乗車します。

1日1本とは言え、北アルプスの麓にあるこの小さな駅が新宿行き特急列車の始発駅。しかも9両も付いていて、そういう目で見ると南小谷はかなり特異な存在であるように思える。自分が思い浮かぶ限り「はまかぜ」の浜坂や香住以上に、失礼ながら辺境の地にある特急始発駅。

南小谷-糸魚川が非電化のまま大糸南線が電化されたので、糸魚川への中継地点という位置づけで電化終点の南小谷が始発・終着駅となったのだと思いますが。急行「アルプス」が気動車で運行されていた頃は新宿-糸魚川の直通便があったようだし。

 


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乗車するとすぐ14時22分となり、「あずさ26号」南小谷を定刻発車。この時点で10号車の乗客は自分入れて3人程だったでしょうか。のどかな雰囲気。

 


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すぐに姫川が寄り添ってきて、川に沿って急カーブをゆっくり進みます。E353系もこの辺りでは中央線内での爆走の面影はありません。

 


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ここで平岩駅前の酒屋さんで買ってきたビールを空ける。プハーッ、美味い。ただしお腹の調子が悪いままなのでこれ1本でガマン。

そう言えばあの平岩駅前の酒屋さん、外から見ると営業してるのか怪しかったけど、なんとか営業してくれていて助かった。

 


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南小谷から「あずさ」に乗るのは超久々。信濃大町からはちょくちょく乗ってたけど。

この列車で八王子まで。乗車時間は3時間38分。千葉-南小谷の5時間7分もかなりの乗り堪えだったけど、3時間38分もなかなかの長さ。

 


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雪があればいっそうの絶景だったと思いますが、残念ながらほとんど無し。今後は冬でもこれがデフォルトになってしまいそう。たまに冬型の気圧配置になった時だけドカ雪が降り、その後の高気温ですぐに溶ける。そうはならないで欲しいですが。

 


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信濃森上を出ると右手に雄大な北アルプスがお目見え。曇り空だけどド迫力で迫ってくる。息を飲むきれいさ。

 


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ビールを飲みながら北アルプスを眺める至福のひと時。列車は間もなく白馬に到着。多くの乗車がありましたが、まだ10号車はのどかな雰囲気継続。

 


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白馬を出て佐野坂を超えると仁科三湖の車窓。まずは青木湖。ここも湖畔に雪は無し。

 


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続いて中綱湖。背後に構えるヤナバスキー場は暖冬の影響なのかここ数年営業休止中。その影響でスキーシーズン限定営業だったヤナバスキー場前駅は2019年ダイヤ改正で廃止されてしまった。

ヤナバスキー場自体は復活するような噂もありますが、スキー場がよほどの活況を呈さない限り一度廃止された駅が戻ることは残念ながら無さそう。

 


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最後に木崎湖。電車でバス釣りと言ったらやっぱり木崎湖。海ノ口・稲尾の両駅を降りると木崎湖はすぐ目の前。湖にこれほど近い駅は他ではなかなか無い。それにしても、仁科三湖の車窓は本当にきれい。

 


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15時4分、信濃大町に到着。木崎湖帰りに信濃大町から「あずさ」に乗ることはよくあったので、ここからは比較的見慣れた車窓。

 


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行きは晴れてたので空と山のコントラストが鮮やかだったけど、曇りの今日はイマイチ。しかし山に雲がかかる風景もこれはこれでいいかも。

 


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白馬辺りで見えた山に比べると、雪が少ないな~。標高の高い部分は雲がかかって見えないからそう感じるのかもしれないけど、早くも現実復帰感が増してくる。

 


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梓川を渡ると松本到着の自動放送が流れる。「松本で連結作業の為、早めに松本の到着放送が流れます」と車掌さんの案内がありましたが、確かにかなり早め。

その後列車は北松本でいったん停車。そこからゆっくりゆっくり進んで松本のホームに差し掛かり、さらに2~3度発停を繰り返して間もなく連結完了。前に付属編成3両を連結して12両となる。

 


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数分停車時間があるようなのでホームに降ります。このホームにいると2018年3月のE351系「スーパーあずさ」ラストランを思い出す。あれからもう2年。本当に早い。

 

E353系は確かに快適だし車体傾斜装置でカーブでの高速走行も可能だけど、振り子で車体を大きく傾ける荒々しい走りっぷりのE351系が自分は大好きだったので、姿が一切見れなくなってしまったのは本当に残念。「酔う」という声が多かったみたいだから、JR東日本としてはE351系を早く一掃したかったんでしょうけど。

 


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15時50分、列車は定刻に松本を発車。まだ乗車率は40%ほどでしょうか。コロナウイルスの影響なのか空いている。大糸線内ではそんなに飛ばせないので、そのうっ憤をはらすかのように松本-塩尻間は爆走。気分爽快。

 

塩尻を出ると意外にも外は雪景色。雪の中を爆走で進んで塩嶺トンネルに突入。岡谷側も雪景色を期待しましたが、トンネルを抜けると雪は全く無しで拍子抜け。

 


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富士見通過後に絶景スポットの立場川橋梁を渡ります。自分の席は進行右側なので見えませんが、左側には旧立場川橋梁を眺めることができる。「落下物があると危険」という理由で撤去なんて声もあるようですが、鉄道文化遺産としてなんとか残してほしいけど、今のご時世、全てはお金があるかどうか。せち辛い世の中。

 


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小淵沢を出ると霧が濃くなり車窓は完全にホワイトアウト。本来ならこの辺りは南アルプスのビューポイントだけど、残念ながら全く見えず。

 


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17時、列車は甲府に到着。いつものようにドバーッと乗ってきて満席になるかと思いきや、甲府からの乗車はそこそこ程度。乗車率は70%程でしょうか。日曜のこの時間でこれとは。やはりこれはコロナウイルスの影響か。

 


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甲府を出ると八王子までノンストップ。塩山付近では雲がかかった甲府盆地を横目に見ながら爆走。17時を過ぎてもまだ明るい。いつの間にか進んでいた季節を感じる。

そして笹子トンネルを抜け大月を通過。現実復帰感がどんどん増してくる。相模湖を通過してジョイント音が響く小仏トンネルを抜けると急速に民家が多くなり、やがて高尾を通過すると一気に街中に突入して、あ~もう着いてしまう。4点チャイムが鳴り「間もなく八王子」の放送が流れて観念する時。

 


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18時、八王子に到着。ここで下車。

3月6日の夜に会社から千葉のホテルに直行して旅が始まり、この瞬間に終了。あ~戻ってきてしまった。「あずさ3号」に乗って出発したのは昨日7日なのに遠い昔のように思える。いつものパターンですが。

 


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「あずさ26号」新宿へ向けて発車。お見送りして帰宅の途に着く。


これで千葉前泊+1泊2日の糸魚川遠征が終了。まだ北アルプスの絶景が目に焼き付いている。明日からの社会復帰は難航しそう…。

 

 

 

 

コメント
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