Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2015 冬の道東ぶらり紀行⑦【流氷砕氷船「おーろら」】

2015年03月08日 21時33分00秒 | 鉄道旅

2015年2月22日

 

 

 

 

 

今日も静かな標茶の朝。気温-5℃。昨日より10℃も高く寒さが続かない。やはり暖冬。

 

 

 

 

 

朝風呂を堪能し、部屋に戻ると今日も羊が出現。

 

 

 

 

 

ぬいぐるみのような体。かわいい♡

 

 

 

 

 

午前9時30分、ホテルテレーノ気仙をチェックアウト。
静かな環境と源泉掛け流しモール泉。いいホテルだった。


精算時に羊のことを聞いてみると、何とこちらで食用として飼われているとのこと。
ホテルのレストランで食べれる「ラムサフォーク」とはあの羊だったのか。
「お食べにならなかった?まあ残念」と受付の方。あ~失敗した。食べればよかった。すごく後悔。
「お昼も食べれますからね」とおっしゃられていた。今日は無理だけど、明日以降食べにくるか。
しかし、あのぬいぐるみのようにかわいい羊が。ちょっと複雑な心境。

 

 

 

 

 

標茶駅に行くと、昨日の夜いた「駅前猫」が、今日も「エサくれ」と言わんばかりに走り寄ってきた。
昨日と同じく自分の周りをグルグル旋回。
ちょっとかわいくなってしまったので、持っていたあたりめを少しだけあげるとどこかに走り去っていって気まぐれキャットショー終了。
自由奔放と言うか、傍若無人と言うか、あっけにとられて苦笑。

 

 

 

 

 

 

9時57分発の網走行に乗車。今日は湿原エリアを離れ、網走の流氷エリアへ向かう。
列車は6分程遅れてきた。運転士さんが「鹿がすごくて」と駅員さんに話していた。鹿遅延だったらしい。
車内は今日も中国人観光客で満席。

 

 

 

 

 

そこで運転席後ろの「展望デッキ」へ。やっぱり席よりこっちの方が落ち着くな。
ただし運転や乗降の妨げにならないように気を付ける。
中国の方も入れ替わり立ち代わりカメラを持ってデッキに来る。

 

 

 

 

 

川湯温泉を発車すると、ここから険しい峠越え。
川湯温泉-緑間は、釧網本線の中でも最も本数が少ない区間。暖冬とは言っても、この区間は非常に雪深い。

 

 

 

 

 

10時58分、緑に到着。一旦ここで下車し温泉に寄り道。

 

 

 

 

 

緑駅から徒歩約3分の緑の湯へ。
こじんまりした温泉ながら、源泉掛け流しで露天風呂まである本格派。

 

さっそく体を洗い露天風呂へ。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。掛け流しでぬるめのお湯は硫化水素臭がする。
この日は入浴客も少なめで、雪に囲まれた露天風呂はとても静か。
ぬるめなので半永久的に入っていられそうな気持ち良さ。
次の列車まで1時間なので、残念ながらあまり長湯はできず。50分コースで切り上げ。
ああ、もっと入っていたい。

<緑の湯>★★★★★
泉質:A 眺め:C 癒し:A コスパ:A
緑という場所柄か、とてものどかで落ち着いた雰囲気。列車待ちではもったいなかった。
ここ目的で来てもいいくらい。とてもいい温泉だった。
料金何と390円でシャンプー・ボディソープ備え付けあり。リターン式コインロッカーもあって安心。

 

 

 

 

 

12時7分発、折り返し網走行きとなるキハ40が到着。

 

 

 

 

 

この緑始発は空いてておすすめ。
今日のように釧路発が混んでる場合は、この緑乗り換えはなかなかいい手だと思う。温泉にも入れるし。

 

 

 

 

 

やがて右手に山が見えてきた。確か海別岳。うおっ、メチャきれい。

 

 

 

 

 

そして知床斜里を過ぎると、キターッ、流氷!
一面ビッシリ…とはいかないけど、何とか沖の方に残ってくれている。流氷見るの20年振り。

 

 

 

 

 

網走の漁港内には残存している流氷がいっぱい。それにしても、釧網本線の景色は本当にいい。

 

 

 

 

 

13時24分、網走到着。着いた~。しかし、何か違和感が。
1番線に停車しているはずの「オホーツク6号」がいない。そして改札口は大行列。
どうも「『オホーツク6号」が車両故障で運休らしい。
その分、後発の「流氷特急オホーツクの風」を増結して運行するようだけど、乗り切れるのか?


行きの「スーパーおおぞら」もそうだったけど、どうも車両故障が多い。
事故防止の為に点検に力を入れてくれている結果だと思うけど、長距離列車の運休は痛い。
ごった返す網走駅を出て、バスに乗り換える。
しかし異様な暖かさ。気温5℃位ありそう。雪が解けて歩道はベシャベシャ。

 

 

 

 

 

やって来たのは道の駅網走。これから「流氷観光砕氷船おーろら」の5便に乗船する。
南風で流氷は沖へ行きつつあるけど、何とか今日は「流氷あり」でいけそう。

 

 

 

 

 

時間があるので、2階のフードコート「キネマ館」で昼食。かに丼を頂く。意外に安い600円。
網走地ビールも合わせて、ああ美味い。海を眺めながらしばしのくつろぎ。

 

 

 

 

 

そしていよいよ乗船。それにしてもすごい人。人ごみ苦手の自分には少々きつい。
そして例により中国人観光客がいっぱい。日本人より多い。

 

 

 

 

 

先に「おーろら2」が出航。2隻が満員御礼の大盛況。

 

 

 

 

 

船周りはカモメが多い。突然一羽のカモメが甲板に降り立った。

 

 

 

 

 

目立ちたがりのカモメ?大勢から写真を撮られて大人気。

 

 

 

 

 

15時30分、いよいよ出航!

 

 

 

 

 

たくさんのカモメが船についてくる。
そして先ほどまでの暖かさはどこへやら。寒い!海上はやばい寒さ。
しかし、船室に入っては砕氷船の迫力は伝わらない。デッキで耐える。

 

 

 

 

 

第一陣のプチ流氷帯。これは難なくクリア。

 

 

 

 

 

そして船が減速して、いよいよ流氷本体へ突入!

 

 

 

 

 

大きな流氷にぶつかると「ドーン」という衝撃が伝わってくる。なかなかの迫力。

 

 

 

 

 

 

大小様々な流氷の中を突き進む。はるか遠くのアムール川から流れ着く流氷。何かロマンを感じる。
しかし流氷の面積は年々減少の一途と聞く。オホーツク海一面ビッシリが本来の姿。
「流氷見れた~」と浮かれてばかりもいられない、複雑な心境。

 

 

 

 

 

寒さに耐え切れず、風裏の後方デッキに移動。

 

 

 

 

 

ここでUターン。帰路につく。

 

 

 

 

 

減少したとは言え、やはり流氷はきれい。また見れる事を願いつつ、流氷エリアを抜ける。

 

 

 

 

 

一気にスピードを上げて港へ向かう。

 

 

 

 

 

すっかり陽が傾いて、寒い。

 

 

 

 

 

「おーろら」が通ると、流氷硝子館の方々が手を振ってくれる。
16時30分、港に帰着。流氷はきれいだったけど、人の多さに疲れた。
時間があるので、歩いて網走駅へ。

 

 

 

 

 

しかし雪が降らない。道東地方は異様な暖かさと暴風雪の繰り返し。
そして明日の天気予報は、何と雨!異常事態だ。

 

 

 

 

 

18時27分発の釧路行きに乗車。これから今日の宿に向かう。

 

 

 

 

 

19時13分、知床斜里に到着。ここで下車。

 

 

 

 

 


今日から3泊お世話になるのは、駅前にそびえ立つ「ルートイングランティア知床斜里駅前」。
以前宿泊して以来、部屋からの景色と温泉の良さですっかりリピーター。
さっそく温泉へ。茶褐色のナトリウム-塩化物泉が源泉掛け流し。独特のいい匂いがする。
それほど大きくないけど露天風呂まであり、90分コースで満喫。

 

 

 

 

 

今日も風呂上りのビールを飲んで就寝。静かな斜里の夜景はとてもきれい。

 

 

 

 


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