2016年1月24日
携帯アラーム(バイブ)で目が覚める。時刻は午前2時。昨晩乗車した上り「はまなす」。とてつもなく眠い。
前回の昨年11月に寝過ごして見逃した砂原支線初の夜景を目に焼き付けるのが今日のミッション。列車はそろそろ長万部か。
しかし、カーテンを開けると見慣れない針葉樹林帯。そして聞きなれない「ズズンズズン」というジョイント音。
どこだここは?
しかし次の瞬間全てを理解。長万部は確か1時過ぎの発車。ここはすでに砂原支線!
携帯アラームを1時間間違えた。あ~超マヌケ。前回寝過ごして今回こそはと思ってたのに。ガックリ。
それにしてもきれいな雪の針葉樹林帯。そしてその向こうに時折広がる夜の海。
昼間は通ったことある砂原支線も、やはり夜景はまったく別物。すごいきれい。約30分間、食い入るように眺める。
やがて後方に駒ヶ岳が一瞬見えて大沼を通過。砂原支線終了。あ~あ、今回も不完全燃焼に終わった。
しかしすぐに眼下には函館の夜景が広がる。車内照明を消灯している夜行列車からでしか見れない絶景。
何とかこっちは見れた。
2時52分、函館到着。いつの間にか定時に戻っている。
北海道新幹線の試験絡みで、現在函館では約1時間停車。すでにホームをダッシュする人の姿。自分もホームに降りてみる。
深夜だというのに、ホームは多くの人で賑わっている。ちょっとしたお祭りのよう。
しかし時間が時間なので、皆さん静か。
すでにED79が連結されていた。
函館でこの雄姿を見れるのもあと2ヶ月。ED79の行く末も気になる。
函館まで最後部だった7号車には雪がビッシリ。冬の北海道らしい光景。
やっぱり冬の北海道夜行には雪が似合う。暴風雪は困るけど。
静かに発車を待つ「はまなす」。
もっと眺めていたかったけど寒さと睡魔で限界。寝台に戻って就寝。あ~やっぱり寝台は楽。
午前6時頃、おはよう放送が聞こえてきた。
「ごゆっくりお休みになれましたでしょうか、ただ今定時運行中です」。
車掌さんによって様々なアレンジが加えられるおやすみ放送とおはよう放送。夜行列車でのささやかな楽しみでもある。
特に北海道ではアレンジが多かったけど、もうすぐそれも聞けなくなってしまう。
やがて幾重ものポイントをクネクネと通過。青森駅が近付いてきた。
定刻6時19分、終点 青森到着。通常5時39分着だから、朝が苦手な自分にこのダイヤは助かる。
ゆっくり下車すると、すでにED79の姿はなし。いつもながら速攻で回送されていった。
時間は短かったけど、快適な眠りをもたらしてくれた「オハネ24 501」。
「はまなす」乗車はこれが最後のつもりだったけど、往生際が悪い自分はやはり最後にできなくなってきた。砂原支線も途中からしか見れなかったし。
寝台券の確保はさらに難しくなりそうだけど、何とかもう1回乗りに来るか。もちろん「白鳥」と合わせて。
6時39分、「はまなす」回送。
DE10の汽笛が響きゆっくり発車。廃止が決まっている列車の回送を見送るのは本当に悲しくなる。
何とかあと1回、また乗りに…。
駅を出てやって来たのは定番のあそこ、「青森まちなかおんせん」。
やはり夜行列車を降りての朝風呂は最高。朝から60分コースで満喫。
駅に戻って名残惜しみつつ帰路へ。「スーパー白鳥14号」に乗車し新青森に向かう。
発車を待っていると、突如隣に583系が登場!
いつ見てもかっこいい583系。しかも車体がピカピカ。
幕は「臨時」で、車内は寝台ではなくBOX席になっている。後で知ったけど、「天理臨」だったらしい。
583系、まだしばらく残してくれそう。また「あけぼの」やってほしいけど、駅が大混乱になるから無理か。
8分遅れの9時44分、新青森到着。
早足で新幹線ホームに向かい、9時52分発「はやぶさ14号」で帰路へ。
帰ったらまた「はまなす」の10時打ち。果たしてとれるかどうか…。