2016年2月28日
午前7時30分起床。千歳の街は快晴。朝の最低気温-14℃。早起きすればすごい日の出が見れたかも。
午前10時15分、「千歳ステーションホテル」をチェックアウト。
千歳駅から連絡通路でつながっていて便利。そして高層階の部屋からは素晴らしい眺め。
今日はこれから10時31分発の新夕張行きに乗車し夕張に向かう。
「みなみ北海道フリーきっぷ」のエリア外となる為、昨日の札沼線同様に普通乗車券を購入。
10時20分、折り返し新夕張行きとなるキハ40単行が到着。乗客は1~2人で1BOXという感じでのどか。
定刻に千歳を発車。
千歳線でキハ40に乗るのは初めて。新鮮な気分。
南千歳から石勝線に入る。車窓は一転して雪原風景。
眼下に室蘭本線のレールが見えると追分。
いつもはスーパー特急でビューッと行ってしまう石勝線も、キハ40からだとまた違った風景に見える。
牧場には牛がいっぱい。
11時50分、終点新夕張到着。向かいのホームに停まっている夕張行きに乗り換え。
新夕張始発だけど「千歳-夕張」のサボ。夕張で折り返し千歳行きとなるからか。
車内は同業者と思われる方が多数。しかし何とか着席。
11時56分、新夕張を発車。初めての夕張支線を行く。
夕張支線は3月ダイヤ改正でもともと少ない便数がさらに少なくなる。
それどころか、利用客の少なさが北海道でもワーストの部類に入ることと、橋梁等の老朽化で保線費用がかさむことから廃線が検討されている。
昨今のJR北海道関連報道からすると「廃止反対」ばかり唱えてもいられないけど、廃線はやはり悲しい。
沼ノ沢。地元の方と思われる乗降がある。
南清水沢。寂しい車窓を想定してたけど、思ったより店や民家が多く見られる。
初の夕張支線。山あり川ありできれいな景色が続く。
鹿ノ谷。
やがて夕張の街並みが見えてくる。
12時23分、終点夕張到着。夕張支線完乗。
かつて「炭鉱の街」として栄えた夕張。今はその面影は無く、駅前には「ホテルマウントレースイ」の巨大な建物とスキー場。
「財政破綻の街」としてもニュースに出ていたけど、この「レースイ」の大きな建物や多くのスキー客を見ると本当に?と錯覚してしまう。
ホームには折り返し12時31分発千歳行きを待つ十数名の行列。
快晴の日曜ということもあるのか、想像していたより乗客が多い印象を受ける。
約25年振り、バイクツーリングで来て以来の夕張駅。もちろん前回の記憶は無し。
記念にきっぷを買おうと思い、カウンターの女性の方に「入場券下さい」と申し出ると「映画館のですか?」と思いもよらぬ返答。
「駅の入場券」と伝えると、「駅は自由に入れます、きっぷは車内で整理券をとって降りる時払って下さい」。
どうやら鉄道の方ではなく観光関連の方のよう。入場券買えず。残念。
「レースイ」には温泉の日帰り営業があり、さっそく入浴に向かう。
中は広々とした洗い場・内湯・露天風呂。仕切り付きの洗い場で洗いを済ませ、いざ入浴。
まずは露天風呂へ。誰もいなく貸切。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。
やや褐色の湯は鉱泉の沸かし湯。露天風呂は消毒用塩素臭が少々きつく残念。しかし開放感満点。
続いて内湯へ。冷たい源泉が注がれており、舐めるとほのかにしょっぱい。
露天風呂のように塩素臭は感じず、源泉の良さが活かされている。
夕張の山を見ながらリラックス。あ~気持ちいい。露天と内湯併用で気が付いたら2時間経過。
15時頃よりスキー客が多く入って来たので、自分はここで撤収。
<レースイの湯>★★★☆☆
泉質:B 眺め:A 癒し:B コスパ:B
スキー場がある為、休日午後は人が多いと思われる。人が少なければ広い浴室でくつろげる。
料金700円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。夕張駅前にあり、鉄道旅行者には定番かも。
温泉を出て夕張駅へ。16時28分発の千歳行きに乗車。
車内は再び同業者多数。しかし地元と思われる方々も多い。
整理券を受け取り着席すると夕張を発車。
夕陽に映える景色がきれい。
清水沢。かつて繁華街だったという駅前。現在は完全無人駅となり当時の面影は無し。
16km程の夕張支線。途中駅で乗り降りする地元の方が見受けられ、夕張支線は思っていたより活気がある。平日だと学生さんがもっと乗るはずだし。景色もきれい。地域振興にもっと活かせられるのでは、と思ってしまう。
石勝線の橋梁が見えてきた。
新夕張到着。夕張支線の旅終了。引き続き乗車して千歳に向かう。
追分では32分も停車。停車中にすっかり日が暮れる。
途中で下り特急の遅れを待った関係で6分遅れの18時36分、終点千歳到着。
快速「エアポート185号」に乗り換え。
19時10分、札幌到着。
店でビール飲んだりお土産買ったりしていたら時刻はたちまち21時30分。
早くも泣く泣く帰路に着く。乗るのはもちろん「はまなす」。
入線シーンを動画に収める為に4番線で待機する。
21時38分頃、DD51先頭に「はまなす」入線。本日は増結21号車含む3両増結で10両編成。
こうなると残念ながら機関車がホーム先端ギリギリに停まり、撮影はままならない。
それにしてもカメラマンがいっぱい。5番線からも多くのカメラが向けられる。
この青い14系・24系の雄姿も残り1ヶ月を切る。
2013年、新聞に「昭和駆け抜けた青 終着」というブルトレ全廃の記事が出てから3年、本当に終着が見えてきてしまった。
自分は2号車B寝台に乗車。「はまなす」のB寝台に乗るのはこれが最後。
最後の「はまなす」寝台は進行方向向き(函館まで)下段。久々に進行方向向きがとれた。
当初、27日の土曜発を狙い10時打ちするも撃沈。この28日発で再挑戦して何とか下段を確保。
21時55分、「スーパー宗谷4号」今日は定刻で札幌到着。「はまなす」も定刻発車できそう。
そして22時、「はまなす」札幌を定刻発車。
B寝台は満席。隣の3号車指定席は50%程の乗車率。他の車両は不明。
千歳を過ぎる。ビール飲みながら、ひたすら夜景を眺める。
1月に乗った時も思ったけど、DD51の発車がすごく滑らか。運転士さんの絶妙な職人技。
苫小牧を過ぎた辺りで就寝準備。それにしてもずいぶん寒い。
トイレに行くついでに室温計を見ると、何と13.9℃。もしかして暖房故障?
登別を出たところで就寝…と言っても、束の間の仮眠。明日は過去2回挑戦して失敗した砂原支線の全線夜景観賞に3度目の挑戦。
その為に携帯アラームを1時30分にセット。超眠いはずだけど根性で起きる(つもり)。
それにしても寒い。浴衣の上に重ね着して寝る。
静かな車内に響くDD51の汽笛と24系のジョイント音を子守唄に、最後の開放B寝台を堪能。
zzz…