2018年3月4日
御殿場で迎える朝。窓の外には美しい富士山の姿。
強風で雲の流れが速く、富士山も出たり雲に隠れたりを繰り返してる。
午前10時、ホテルα‐1御殿場インターをチェックアウト。α‐1らしい上質の部屋に、富士山が一望の眺めと展望大浴場。いいホテルだった。自分の中では、やはりα‐1は鉄板。
まずは歩いて御殿場駅へ。これから向かうのは御殿場高原 時之栖。御殿場駅から無料シャトルバスが出ている。シャトルバスに乗車し定刻10時40分、御殿場駅を発車。
バスからもきれいな富士山の眺め。それにしても今日は暖かい。そのせいか花粉を感じる。目がかゆく鼻がぐしゅぐしゅ。
10時58分、時之栖北口に到着。ここから徒歩5分程で温泉「茶目湯殿」に辿り着く。
さっそく中に入り入浴券を購入。休日料金で2000円。来る前から知ってたけど、やはり高い。
館内着とロッカーキーを受け取り浴室へ。内湯と露天風呂がある。自分は露天岩風呂へ。
泉質は特に特徴の無いアルカリ性単純泉ながら、こちらの岩風呂は人工炭酸泉となっている。炭酸泉大好き人間の自分にとって、露天で炭酸泉が味わえるのは高ポイント。しかも露天風呂からは富士山が一望。
そしてこちらの施設のもう一つの特徴は「18歳未満入館お断り」。最近の温泉では子供が騒ごうが泳ごうが親がほったらかしで嫌な気分になることが多いけど、こちらはそれが無し。
きれいな富士山を眺めながら静かに時が流れる。最高。70分コースで満喫し、いったん浴室を出て展望風呂「天空の湯」へ向かう。
天空の湯入口にある展望台からも富士山が一望。ここだけは周りに配慮した上でのカメラ使用が可能。
続いて天空の湯へ。当然ながらこちらはカメラ不可。意外に小さな横長の浴槽が一つ。絶景を眺めながら開放感あふれる入浴。しかし喉が渇いた。10分程で出て、館内着を着て休憩室に向かう。
もちろんビールタイム。伊豆の国ビールを頂く。350円。あ~染みる。美味い。ビールのあとはリクライナーで仮眠。極楽。
その後再び炭酸泉を45分コースで満喫し、14時40分に退館。
<時之栖 茶目湯殿>★★★★☆
泉質:B 眺め:A 癒し:A
富士山を一望の眺めと、18歳未満お断りによる静かな空間。料金は高いけどとても贅沢な時間が過ごせる。料金平日1500円、土休日2000円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。タオル・館内着も付いているので手ぶらでOK。
温泉を出ると外はポカポカ陽気。一気に春が来た感じ。
15時3分発と思われるシャトルバスで岩波駅に向かい、御殿場線で御殿場へ出て「あさぎり12号」で帰路に着く。14時55分に乗車するとバスはすぐに発車した。
あれっ?早いな。時刻表見間違えたか?
この時はあまり気にせずも、10分程で着くはずの岩波駅に行けども行けども着かず。やっぱりおかしい。冷や汗出てきた。
改めてバスの時刻表を見てみると全てを理解。15時3分発の岩波駅経由裾野駅行きに乗っているつもりが、自分が乗ったバスは14時55分発の三島駅行き!
うわーっ、やってしまった!
三島まで約40分かかる。すぐ降りるか?しかしどこだかわからない場所で降りても途方に暮れるだけ。観念して三島まで行くしかない。ガックリ。
とにかく「あさぎり12号」にはもう間に合わない。改めてバスと列車の時刻を調べてみると、その後の「あさぎり6号」なら間に合いそう。三島で乗車変更できるか?小田急の駅で発券してるから多分無理だろうな。
そして15時30分頃、三島駅に到着。JR東海の窓口で乗車変更を試みると、やはり変更はできないけど「あさぎり6号」の特急券は購入できるとのこと。マルス券の「あさぎり6号」特急券を受け取り、「あさぎり12号」の特急券は紙切れと化す。はあ~。
次のバスまで時間があるので、三島駅の箱根ベーカリーさんでビールタイム。おつまみセット630円。ガーリックラスクが美味い。
続いてピザが登場。ローズマリーだったか。カリカリで美味い。これで630円はなかなかのコスパ。ちょっと落ち着いたところで16時5分発のシャトルバスに乗り時之栖に引き返す。
途中の踏切で御殿場線を見送る。今頃は「あさぎり12号」の車内で富士山見ながらビール飲んでるはずたったのに。
16時45分、時之栖高原ホテルで下車。15分後の17時に再び三島駅行きに乗車。このバスは岩波駅経由。
そして17時10分、予定より2時間遅れで今度は本当に岩波駅到着。
17時22分、国府津行き到着。3両編成の車内はロングシート。富士山がきれいなのに残念。
17時38分、御殿場に到着。「あさぎり6号」にはなんとか間に合った。
「あさぎり6号」は17時56分発。
ホームに降りると、既にドア開放の小田急MSE「あさぎり6号」が停車中。
間もなく見納めとなる「あさぎり」の文字。
子供の頃から見てきた「あさぎり」の愛称が無くなるのは本当に残念。「ふじさん」に変わることで「12号」が毎日運転されるくらいの乗車率アップにつながってほしい。
やはりJR東海の駅にロマンスカーがいるのは新鮮な感覚。発車時刻が迫り、行きと同じ5号車に乗車すると御殿場を定刻発車。
さっそくビールタイム。御殿場発車時点での5号車乗車率は60%程。行きの「あさぎり5号」は結構空いてたけど、やはりこの時間はゴルフ帰りとおぼしき乗客が多く見受けられる。
ひょんな事から急遽入手する事態になったマルス券の「あさぎり」特急券。旅の苦い思い出として「あさぎり12号」の特急券とセットで保存することにする。
夕暮れの車窓に富士山のシルエット。18時頃まで明るくなった車窓に季節が進んだことを実感する。
松田から連絡線を通り小田急線へ合流。
3月17日に複々線化ダイヤ改正を控える小田急線。競合他線との勢力図が変わるのかどうか、興味深いところ。
18時48分、本厚木到着。「あさぎり」狙いのカメラマンが見受けられる。ダイヤ改正前は撮り鉄さんも大忙し。
19時14分、新百合ヶ丘到着。新百合ヶ丘がロマンスカーの停車駅になったことを知らなかった。ロマンスカーの構成も昔と大きく変わっている。
「あしがら」は無くなり「さがみ」も減少。新宿‐小田原ノンストップだった「はこね」は停車駅が増加。ノンストップ便は「スーパーはこね」となり、「えのしま」は新宿‐相模大野間併結される形で運行。そして3月17日には「あさぎり」が「ふじさん」に改称。
一時期は「サポート」という列車もあったし、ロマンスカーはなかなか変化の多い列車。再び多摩線にロマンスカーが走ったりするかも。
そんなことを考えていると、定刻19時40分、終点新宿に到着。
「あさぎり」で行く束の間の御殿場逃避行が終了。なんとか「あさぎり」のうちに乗れて良かった。
「ふじさん」に改称されても、小田急とJR東海をつなぐ異色のロマンスカーとして活躍してほしい。