Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

E351系「スーパーあずさ」ラストラン乗車紀行①

2018年03月17日 22時51分00秒 | ラストラン旅

2018年3月16日<1>

 

 

 


3月17日は毎年恒例JRグループダイヤ改正。その前日の今日は、これも恒例のダイヤ改正でお別れとなる列車・車両の最終運行日。


自分の中で今年の最大関心はE351系「スーパーあずさ」。両親の実家が山梨県だった自分が、幼い頃から183系「あずさ」や165系「アルプス」で幾度となく乗らせてもらった中央東線優等列車の中で、1993年に登場して右に左に車体を傾けながら曲線区間を爆走するE351系のインパクトは強烈だった。
そんな自分が大好きなE351系も乗り物酔いを誘発することで苦手とする人も多かったらしく、なんとも早すぎる引退となり、そして迎えた最終日。

 

最後にもう一度あの爆走を体感すべく、下り「スーパあずさ5号」で松本へ行き、上りラストランとなる「スーパーあずさ32号」で新宿へ戻るE351系ラストラン乗車の日帰り旅へ。

 

 

 

 

 

午前7時30分、新宿駅9番線到着。すでにE351系が入線している。

それにしてもやはり最終日、平日朝だと言うのにホームには「鉄」の皆さんが集結してる。

 

 

 

 

 

「スーパーあずさ5号」は「中央ライナー」の折り返しとして運行されるようで、ヘッドマークはまだ「中央ライナー」。

E351系が「中央ライナー」として運行されるのも今日で最後。

 

 

 

 

 

紫色のE351系をイメージした乗車案内も見納めに。

 

 

 

 

 

ひときわ目立つこの連結部も見納め。

以前はE351系も前8両の基本編成が大糸線の南小谷まで行ってくれたけど、今では全て松本止まりとなり大糸線でE351系を見ることはなくなってしまった。雪の中を走るE351系も絵になったけど。

 

 

 

 

 

7時45分頃、ドア開放。同時にヘッドマークが「スーパーあずさ5号」となり、最後部1号車はたちまち人だらけ。先頭12号車はもっとすごいかも。

 

 

 

 

 

なんとかE351系の顔が見えたところで1枚。「スーパーあずさ」のヘッドマークになると、やはりいっそうかっこいい。

 

 

 

 

 

発車5分前となり、自分は指定席の2号車に乗車。もちろんモハ。爆走E351系のモーター音を堪能することにする。

 

 

 

 

 

やがて発車メロディが流れ8時ちょうど「スーパーあずさ5号」新宿を定刻発車。

8時ちょうどの「あずさ」と言えば、♪8時ちょうどの~「あずさ2号」で~、が頭をよぎってしまう。そういう世代なので。

 

 

 

 

 

自動放送に続き車掌さんによる放送。

「JR東日本をご利用頂きましてありがとうございます」ではなく「東日本旅客鉄道をお使い下さいましてありがとうございます」というなかなか独特なご挨拶だった。

 

人でごった返す駅を横目に見ながら曇り空の中央線を進む。車掌さんの放送によると普通車・グリーン車共に満席とのこと。車内はビジネスマンがメインながら、途中の駅には通勤客に混じって撮り鉄さんが多数。最終日らしい光景。

 

 

 

 

 

きっぷはえきねっとでトクだ値35を確保。1ヶ月前の発売開始と同時に上り「32号」と合わせてえきねっとで予約。やはり35%引きはかなりお得。

 

 

 

 

 

撮影スポットの多摩川。ここにも撮り鉄さんの姿。

 

 

 

 

 

豊田車両センターには「グレードアップあずさ」初期塗装車の姿。

確か自分が中学生くらいの時に登場した「グレードアップあずさ」。指定席車限定ながら大きな窓と一段高くなった座席が最高に乗り心地良かった。窓割が合ってなかったので外れ席もあったけど。

こちらの189系は塗装復元されたもののようで、いつまでも走り続けてほしかったけど、今年4月での引退が報じられている。

 

 

 

 

 

8時34分、八王子。多くの乗車があり車内は満員に。

そして八王子を出ると振り子を作動させて爆走開始。力強いモーター音が最高。

 

 

 

 

 

撮影名所の鳥沢。数名の撮り鉄さんの姿。ここは下り列車より橋梁を渡る上り列車が狙いかと思われるけど。

 

 

 

 

 

その新桂川橋梁を渡る。いつ通ってもきれいな景色。

 

 

 

 

 

笹子付近。山間部を力走するE351系の姿が見える。この光景が見たかったので、一番後ろのモハである2号車にした。

 

 

 

 

 

塩山付近では甲府盆地が一望。この辺りは特に夜景がきれい。帰りの「32号」から見れることを期待。

 

 

 

 

 

9時28分、甲府。例により多くの乗客が下車。

ホームには撮り鉄さんの他、テレビ局か新聞社か、取材っぽい機材が入っている。山梨・長野は今日のニュースでE351系が出るかも。

 

 

 

 

 

甲府を出ると列車はグイグイ勾配を上り八ヶ岳の高原地帯へ。

八ヶ岳をバックに先頭車が見える絶景ポイントの長坂カーブを通過。残念ながら曇り空の今日は八ヶ岳いまいちよく見えず。

 

 

 

 

 

小淵沢付近。南アルプスも今日はよく見えない。それどころか雨が降ってきそうな雲行き。

 

 

 

 

 

茅野−岡谷間の単線区間で遅れることなく10時21分、岡谷を発車。外はすっかり雨。E351系最終日に、まさに涙雨。

 

 

 

 

 

列車は塩嶺トンネルに突入。車内はだいぶのどかになった。いつものことながら、なぜか塩嶺トンネルに入ると長野に来たなあ~という気分になる。

 

 

 

 

 

10時28分、塩尻。

もう塩尻。あと10分で松本に着いてしまう。

 

 

 

 

 

塩尻−松本間で見えるはずの北アルプスも、さすがにこの天気だと見えず。

列車は雨を切り裂き松本へ向けて爆走。やがて車掌さんの終着放送。「『スーパーあずさ』をお使い下さいましてありがとうございました」と最後まで独特な語り口。

 

 

 

 

 

定刻10時38分、終点松本到着。「まつもと~まつもと~」の到着放送。

あ~あっと言う間に着いてしまった。下りE351系乗車はこれで本当に終わり。考えるとせつなくなる。

 

 

 

 

 

最後部1号車はやはり撮影会。甲府同様にメディアが入って乗客にインタビュー。

 

 

 

 

 

E351系は今日で定期運用離脱したあと、4月7日にイベント運行が予定されているものの、その後一切運行予定無し。全車廃車と言われている。どこかに譲渡でもされてくれれば寂しさも和らぐけど、その予定も無し。

振り子を使用しないとしても、やはり特殊な構造や車内の狭さがネックになって譲渡希望が無いのか。

 

鉄道史の1ページとして見るとE351系は失敗だったと言われるかもしれないけど、自分はそうは思わないし、英知を結集してE351系を開発して下さった関係者の方々には敬意を抱かずにいられない。何と言ってもかっこいいし。

自分のような熱烈ファンも少なからずいたはず。

 

 

 

 

 

ホームの向こうに新型のE353系が控える中、E351系は上り最速列車「スーパーあずさ14号」として再び新宿へ。

自分は「32号」の時間まで、しばし松本を離れる。

つづく

 

 

 

 


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