Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

続・「白鳥」&「はまなす」乗り納め紀行②【存廃に揺れる夕張支線へ】

2016年03月03日 22時22分00秒 | 鉄道旅

2016年2月28日

 

 

 

午前7時30分起床。千歳の街は快晴。朝の最低気温-14℃。早起きすればすごい日の出が見れたかも。

 

 

 

午前10時15分、「千歳ステーションホテル」をチェックアウト。
千歳駅から連絡通路でつながっていて便利。そして高層階の部屋からは素晴らしい眺め。

 

 

 

今日はこれから10時31分発の新夕張行きに乗車し夕張に向かう。
「みなみ北海道フリーきっぷ」のエリア外となる為、昨日の札沼線同様に普通乗車券を購入。

 

 

 

10時20分、折り返し新夕張行きとなるキハ40単行が到着。乗客は1~2人で1BOXという感じでのどか。

定刻に千歳を発車。

千歳線でキハ40に乗るのは初めて。新鮮な気分。

 

 

 

南千歳から石勝線に入る。車窓は一転して雪原風景。

 

 

 

眼下に室蘭本線のレールが見えると追分。

 

 

 

いつもはスーパー特急でビューッと行ってしまう石勝線も、キハ40からだとまた違った風景に見える。
牧場には牛がいっぱい。


11時50分、終点新夕張到着。向かいのホームに停まっている夕張行きに乗り換え。


新夕張始発だけど「千歳-夕張」のサボ。夕張で折り返し千歳行きとなるからか。
車内は同業者と思われる方が多数。しかし何とか着席。

11時56分、新夕張を発車。初めての夕張支線を行く。
夕張支線は3月ダイヤ改正でもともと少ない便数がさらに少なくなる。
それどころか、利用客の少なさが北海道でもワーストの部類に入ることと、橋梁等の老朽化で保線費用がかさむことから廃線が検討されている。
昨今のJR北海道関連報道からすると「廃止反対」ばかり唱えてもいられないけど、廃線はやはり悲しい。


沼ノ沢。地元の方と思われる乗降がある。


南清水沢。寂しい車窓を想定してたけど、思ったより店や民家が多く見られる。


初の夕張支線。山あり川ありできれいな景色が続く。


鹿ノ谷。


やがて夕張の街並みが見えてくる。


12時23分、終点夕張到着。夕張支線完乗。


かつて「炭鉱の街」として栄えた夕張。今はその面影は無く、駅前には「ホテルマウントレースイ」の巨大な建物とスキー場。
「財政破綻の街」としてもニュースに出ていたけど、この「レースイ」の大きな建物や多くのスキー客を見ると本当に?と錯覚してしまう。


ホームには折り返し12時31分発千歳行きを待つ十数名の行列。
快晴の日曜ということもあるのか、想像していたより乗客が多い印象を受ける。


約25年振り、バイクツーリングで来て以来の夕張駅。もちろん前回の記憶は無し。
記念にきっぷを買おうと思い、カウンターの女性の方に「入場券下さい」と申し出ると「映画館のですか?」と思いもよらぬ返答。
「駅の入場券」と伝えると、「駅は自由に入れます、きっぷは車内で整理券をとって降りる時払って下さい」。
どうやら鉄道の方ではなく観光関連の方のよう。入場券買えず。残念。


「レースイ」には温泉の日帰り営業があり、さっそく入浴に向かう。


中は広々とした洗い場・内湯・露天風呂。仕切り付きの洗い場で洗いを済ませ、いざ入浴。
まずは露天風呂へ。誰もいなく貸切。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。
やや褐色の湯は鉱泉の沸かし湯。露天風呂は消毒用塩素臭が少々きつく残念。しかし開放感満点。
続いて内湯へ。冷たい源泉が注がれており、舐めるとほのかにしょっぱい。
露天風呂のように塩素臭は感じず、源泉の良さが活かされている。
夕張の山を見ながらリラックス。あ~気持ちいい。露天と内湯併用で気が付いたら2時間経過。
15時頃よりスキー客が多く入って来たので、自分はここで撤収。

<レースイの湯>★★★☆☆
泉質:B 眺め:A 癒し:B コスパ:B

スキー場がある為、休日午後は人が多いと思われる。人が少なければ広い浴室でくつろげる。
料金700円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。夕張駅前にあり、鉄道旅行者には定番かも。


温泉を出て夕張駅へ。16時28分発の千歳行きに乗車。


車内は再び同業者多数。しかし地元と思われる方々も多い。

整理券を受け取り着席すると夕張を発車。


夕陽に映える景色がきれい。


清水沢。かつて繁華街だったという駅前。現在は完全無人駅となり当時の面影は無し。


16km程の夕張支線。途中駅で乗り降りする地元の方が見受けられ、夕張支線は思っていたより活気がある。平日だと学生さんがもっと乗るはずだし。景色もきれい。地域振興にもっと活かせられるのでは、と思ってしまう。


石勝線の橋梁が見えてきた。


新夕張到着。夕張支線の旅終了。引き続き乗車して千歳に向かう。


追分では32分も停車。停車中にすっかり日が暮れる。


途中で下り特急の遅れを待った関係で6分遅れの18時36分、終点千歳到着。


快速「エアポート185号」に乗り換え。


19時10分、札幌到着。
店でビール飲んだりお土産買ったりしていたら時刻はたちまち21時30分。


早くも泣く泣く帰路に着く。乗るのはもちろん「はまなす」。
入線シーンを動画に収める為に4番線で待機する。


21時38分頃、DD51先頭に「はまなす」入線。本日は増結21号車含む3両増結で10両編成。


こうなると残念ながら機関車がホーム先端ギリギリに停まり、撮影はままならない。
それにしてもカメラマンがいっぱい。5番線からも多くのカメラが向けられる。


この青い14系・24系の雄姿も残り1ヶ月を切る。
2013年、新聞に「昭和駆け抜けた青 終着」というブルトレ全廃の記事が出てから3年、本当に終着が見えてきてしまった。


自分は2号車B寝台に乗車。「はまなす」のB寝台に乗るのはこれが最後。


最後の「はまなす」寝台は進行方向向き(函館まで)下段。久々に進行方向向きがとれた。


当初、27日の土曜発を狙い10時打ちするも撃沈。この28日発で再挑戦して何とか下段を確保。


21時55分、「スーパー宗谷4号」今日は定刻で札幌到着。「はまなす」も定刻発車できそう。


そして22時、「はまなす」札幌を定刻発車。
B寝台は満席。隣の3号車指定席は50%程の乗車率。他の車両は不明。


千歳を過ぎる。ビール飲みながら、ひたすら夜景を眺める。
1月に乗った時も思ったけど、DD51の発車がすごく滑らか。運転士さんの絶妙な職人技。


苫小牧を過ぎた辺りで就寝準備。それにしてもずいぶん寒い。
トイレに行くついでに室温計を見ると、何と13.9℃。もしかして暖房故障?


登別を出たところで就寝…と言っても、束の間の仮眠。明日は過去2回挑戦して失敗した砂原支線の全線夜景観賞に3度目の挑戦。
その為に携帯アラームを1時30分にセット。超眠いはずだけど根性で起きる(つもり)。
それにしても寒い。浴衣の上に重ね着して寝る。
静かな車内に響くDD51の汽笛と24系のジョイント音を子守唄に、最後の開放B寝台を堪能。

zzz…

 

 

 

 

 

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続・「白鳥」&「はまなす」乗り納め紀行①【札沼線完乗再挑戦】

2016年03月01日 23時01分00秒 | 鉄道旅

2016年2月27日

 

 

 

ここは青森。
1ヶ月後のダイヤ改正で終焉となる北海道夜行や485系のことを思うと何だか落ち着かず、先月に続きまた来てしまった。
昨夜は退社後に新青森行き最終の「はやぶさ35号」に乗り、深夜0時過ぎに到着。

 

 

 

午前7時20分、前回と同じ「アパホテル青森駅東」をチェックアウト。眠い。
青森駅周辺は北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅開業」の文字が目につく。

 

7時36分発の弘前行きに乗り新青森へ移動。
在来線改札口付近には「白鳥」「スーパー白鳥」惜別のメッセージ。

 

青函トンネルの年表も。


前回と同じ485系「白鳥93号」で函館に向かうけど、今回は始発駅の新青森から乗車。

今日は増結されて8両編成。自分は6号車に乗車。もちろんモハ。ブロワ音がホームに響く。


今回使用するきっぷは「みなみ北海道フリーきっぷ」。
初めての使用ながら「北海道全線フリーきっぷ」と同様に3月での終売が決定。
「北海道新幹線開業に伴い発売を終了」だそうだけど、新幹線開業がこのきっぷの存続にどう影響するというのか、よくわからない。
代わりに「三連休東日本・函館パス」という後継にもならなそうなきっぷが設定されるらしい。
昨今伝えられるJR北海道の報道を見る限り、割引率の高いフリーきっぷの設定は困難…ということか。


列車は定刻8時3分に出発。ほどなくして青森に到着。


しばしホームで485系観賞。14系・24系同様、485系もあと1ヶ月で定期運用終了。
ホームはカメラを構える人が多い。土曜日ということもあるけど、1ヶ月前よりだいぶ多い。
列車は定刻8時25分、青森を発車。


蟹田を出ると北海道新幹線との合流部へ。


津軽海峡線もいよいよ残り1ヶ月。「この惑星の住人はなぜそこまでして新幹線を繋げたいのか?」。
自分も缶コーヒーのCMと同じ心境。
そして青函トンネル突入!低いモーター音を響かせ爆走。
旧竜飛海底駅付近で、突如自分の携帯がメールを受信。青函トンネルは圏外のはず。画面を見ると、何とアンテナが3本立っている。竜飛海底を過ぎると再び圏外。
もしやと思い、旧吉岡海底駅でも画面を見るとアンテナ3本。
後で知ったけど、トンネル内災害時対策として両定点では携帯電話が使えるようになっている。

「白鳥」は引き続き青函トンネルを爆走で駆け抜ける。モーター音が何とも心地いい。
特に上り勾配となるトンネル後半から木古内までが最高。

トンネルを抜け木古内を過ぎると右手にきれいな函館湾。函館までデジカメで動画撮影。


五稜郭を出ると終着放送が流れ、ほぼ定刻で終点函館到着。


最高のモーター音とブロワ音を堪能させてくれた「モハ485-3049」。


しばらくすると、隣に試運転中の「はこだてライナー」が到着。


ピカピカの外観だけど、中はフツーのロングシート。
「はこだてライナー」が営業運転を開始する5日前、「白鳥」は運行を終了。
この両者がダイヤ改正後に函館で並ぶことは無し。


11時19分、折り返し「白鳥22号」となって485系函館を発車。


行ってしまった。しかしこれを最後にはしない。性懲りもなく、3月21日最後の乗車にまた来るつもり。


続いて「スーパー北斗7号」の乗車待ち。風ビュービューで寒い!


乗車待ちしていると、隣のホームに「スーパー白鳥95号」到着。


789系は青函引退後も札幌圏でまた乗れそう。緑色は見納めかもしれないけど。


12時10分、「スーパー北斗7号」入線。本当に寒かった。海風直撃の函館は冬の列車待ちが少々きつい。


列車は定刻に函館を発車。車内は今日も中国人観光客でいっぱい。


大沼公園で多くの人が下車して、車内は一気にゆったり。


森を過ぎて、今日もきれいな噴火湾がお目見え。


13時49分、長万部。「はまなす」乗車案内の札。1ヶ月後には無くなってしまうのか。


13時59分、小幌を通過。小幌駅は何とか即廃止を免れて一安心なものの、今後の存続は依然として危うし。


洞爺以降は駅に着く度に乗客がジャンジャン。再び自由席は立ち客多数発生で混雑。

15時過ぎ、白老付近を通過。白老と言えばサラブレッドの産地。車窓にもサラブレッドの姿。
明日の中山記念にはドゥラメンテが久々の登場。


5分程遅れたまま札幌に近付いてきた。


16時4分、終点札幌到着。

 

同時に、隣のホームに入線して来たのはあの列車。

上野行き「カシオペア」。札幌付近沿線に多くの撮り鉄さんがいたのは「カシオペア」狙いだったのか。
札幌駅ホームも撮り鉄さんでいっぱい。
ここからすぐに札沼線に乗り換え。前回完乗を目論んだものの、北海道医療大学-石狩金沢だけ抜けてしまい完乗ならず。今日はそのリベンジへ。
「みなみ北海道フリー」のエリアから外れる為、桑園から普通乗車券での乗車となる。


16時20分、普通 北海道医療大学行きで札幌を出発。


石狩太美を過ぎると、それまでの住宅街から一気に景色が変わる。北海道らしい眺め。


17時6分、石狩当別到着。ここでキハ40に乗り換え。


17時27分発の新十津川行き。この「新十津川夜便」は次のダイヤ改正で「昼便」と共に廃止される。

夕日に映えるキハ40が哀愁を感じさせる。
17時27分、数名の「同業者」を乗せて石狩当別を発車。
北海道医療大学を経て、石狩金沢に無事到着。これでようやく札沼線完乗。
折り返しの関係もあり、そのまま石狩月形まで行く。

17時59分、石狩月形到着。隣に石狩当別行きが停車中。ここでスタフ交換が行われる。初めて見た。

 

静まり返った夜の駅に停車中のキハ40。

 

改札口には乗車案内が掲げられている。
先に発車した新十津川行きを見送り、自分は石狩当別行きに乗り換え。
18時15分、定刻に石狩月形を発車。乗客は自分を入れて2名。札沼線は電化区間と非電化区間の差が激しい。

 

石狩当別で札幌行きに乗り換え、19時33分桑園で下車。札沼線完乗の旅終了。


今日も定番の「北のたまゆら」へ。すっかりくつろいでしまい、気付くと時刻は22時過ぎ。
慌てて列車に飛び乗り、札幌で22時53分発の普通苫小牧行きに乗り換え。
土曜の夜ということもあり、3両編成の車内は満員。いつもの通勤のように立ったまま。疲れたし眠い。


23時34分、千歳で下車。それにしても寒い。気温-8℃。


本日のお宿は「千歳ステーションホテル」。千歳駅から直結だけど、23時を過ぎると外を周らなければならない。


夕食は函館駅で購入した「鰊みがき弁当」。東京駅の「祭」では購入できず、まさに函館の味。本当に美味い。


千歳の夜景を眺めながら午前1時30分就寝。あ~眠い。明日は夕張へ。

 

 

 

 

 

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