ニジマスの里を流れる沢に沿って歩いていました。
すると、どこかのじっ様が、なりやら、川のほとりで水の中に入って何かしています。
声をかけると、やおら、じっ様が言いました。
『いいときにきたな、いま、ししのきもをみずにさらしているんだ。
どうだ、すこしわけてやるか。」
と、言うと、じっ様は、ぶっちっと、あかぐろいものを手で、
ひきちぎって、私のほうに放り投げました。
なんとそれは、いのししの肝臓でした。血の滴る肝臓を水にさらして血抜きをしていました。
それをどうしたって?
それを、棒に引っ掛けて家まで持ってきて薄く切って食べさせてしまいました。
しらぬがほとけで、「うまかった」っていってました。
でも、後で聞くと、この辺のいのししは、『イノブタ』だそうです。
豚といのししの掛けあわせで、飼育していたのが、逃げ出して増えたそうです。
今年は、いのししがたくさん取れて、この辺では9頭も取ったそうです。
瓜坊もいたとか。
いのししが、人里まで降りてくるのは、それらが増えたせいか、それともえさが無いのか。
いつか、夜の道でいのししの親子に会いました。
親は、子のおしりを突っついて急いでがけの上によじ登って逃げようとしていました。
あのときのいのししはどうしているんでしょうか。もう何年も前の話ですが。
すると、どこかのじっ様が、なりやら、川のほとりで水の中に入って何かしています。
声をかけると、やおら、じっ様が言いました。
『いいときにきたな、いま、ししのきもをみずにさらしているんだ。
どうだ、すこしわけてやるか。」
と、言うと、じっ様は、ぶっちっと、あかぐろいものを手で、
ひきちぎって、私のほうに放り投げました。
なんとそれは、いのししの肝臓でした。血の滴る肝臓を水にさらして血抜きをしていました。
それをどうしたって?
それを、棒に引っ掛けて家まで持ってきて薄く切って食べさせてしまいました。
しらぬがほとけで、「うまかった」っていってました。
でも、後で聞くと、この辺のいのししは、『イノブタ』だそうです。
豚といのししの掛けあわせで、飼育していたのが、逃げ出して増えたそうです。
今年は、いのししがたくさん取れて、この辺では9頭も取ったそうです。
瓜坊もいたとか。
いのししが、人里まで降りてくるのは、それらが増えたせいか、それともえさが無いのか。
いつか、夜の道でいのししの親子に会いました。
親は、子のおしりを突っついて急いでがけの上によじ登って逃げようとしていました。
あのときのいのししはどうしているんでしょうか。もう何年も前の話ですが。