やまびこ農場ブログ~北沢ニジマスセンター・食べ物工房旬~

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かんたんに割れるクルミがあるの?

2007-12-21 20:59:34 | Weblog
北沢ニジマスの里の沢には、クルミの木が見つかりませんが、
この木は、湿ったところが好きなようで、たいてい川とか、用水路とか、沢沿いに生えているのが見つかります。

クルミはまず、丸い玉のようなものが房状になります。そのなかに硬い胡桃があって、それを割って中に入っているのが、食べているクルミです。

この辺りに生えているのは、『おにクルミ』と言って、ちょっと扁平な硬い胡桃です。とても硬くて、かなづちで一回二回ぶっ飛ばしても、割れません。
手をぶっちめそうになって、ようやく割れると、なかにはほんの少しの実しか入ってません。それも先のとがったもので、ほじくりださないと、食べられません。

口に入ったほんの少しのクルミは、売っているクルミとはすごーく違った味でした。
クルミとはこんなもので、美味しくないものと思っていましたら、
売っているクルミは、種類が違って、『菓子クルミ』というのだそうです。

この木を植えて今頃収穫できたはずでしたが、どうやら、イチジクと同じく『てっぽう虫」が木の髄にはいって枯れてしまいました。

さて、ここまでが序論で本論はここから。

先日この『菓子クルミ』をもらいました。20個ほど。それが例の菓子クルミでした。このクルミは、少しひねるだけで割れてしまいます。
かなづちなんかでやったら、粉々に砕けてしまいました。
そっと、二つに割ると、薄い皮の中には実がぎっしりつまっていました。

なんで、くるみ割り人形なんかの華奢なもので割れるのかと、ちいさい時から不思議でした。
私の知っているクルミは、硬くて美味しくなくてそんなもんだと思っていましたから。
くるみ割り人形の割るクルミは『菓子クルミ』だったのです。
『おにクルミ』ではなかったのでした。

このもらったクルミを二つ手にとって、耳のそばでこすると、『カシャカシャ』と、懐かしい音がします。
クルミの実の乾いたにおいがして。
何か、大事なものが戻ってくるような音がします。

小さいときの思い出?それとも、誰かが帰って来るような気がして?

このくるみ、3個食べて後は、芽が出るようにと、畑に落としました。
種と言うには、大きすぎるようです。
  
でも、いつか芽が出るかもしれません。

種をまかなければ芽が出ません。木を植えなければ花は咲かないかも。

では、また明日も元気できをつけて{/kaeru_night