やまびこ農場ブログ~北沢ニジマスセンター・食べ物工房旬~

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森の傷口は誰がなおすか知っていますか?

2007-12-12 23:17:06 | Weblog
ニジマスの里は、人里はなれたところにありマス。

にじます、イワナの養殖場はは清流の、水の豊富な川のそばにあります。

それらの川は、深い森に続いています。

ニジマスの里も、阿武隈山脈に続く森の入り口にあります。
入り口と言うからには、人間の住む地域と魑魅魍魎の住む世界の境目です。
ですから、人間の開発もそれなりに入ることになります。

例に漏れず、ここニジマスの里も、数年前のゴルフ場の開発で、近くの山々と谷間が切り崩されています。しかし、ゴルフ場計画は頓挫してしまったので、やりっぱなしになってしまってあります。


ここまでが長い前置きで、この荒れ果てた山々はどうなると思いますか。

森の傷口をふさぐように、まるで包帯のように、『くず』と言う植物が入り込むときがあります。たいていはそうなるんですけど。

ところが、この『くず』がいったん入り込むと、くずは、育ってくる木々を夏の間中覆いつくしてしまいます。

まるで、『くず』の英語名が『グリーンスネーク」と言うように、ありとあらゆるとこをのた打ち回って、繁茂します。
一年、二年と茎が太くなってめったことでかれることはありません。

こうなると、もはや何十年たっても、元の森は再生することはなくなってしまいます。

実際に、二十年たってもくずで覆われたところはそのままです。

でも、人間が少し、鎌で、くずを刈ってやると木々は助かります。木々がそだって日陰ができるとくずは次第に勢力を衰えさせます。

くずは、見かけほど硬くないので、鎌で刈ることができます。

森は自分の傷口をふさぐために、くずを繁茂させるようですが、くずの勢いをとめることができなくなっています。

人間の勝手で傷口を作ったのだから、人間が少し手助けをしてやるべきだと思いますが、

一人の力ではビビたるものです。

そして今年も冬が来てしまいました。
『くず』にまかれて、今年の夏も小さな苗の木々が何本枯れたでしょうか。


いつも通るところがそうなのです。でも今年は、ここにちょっと大きくなった木を植えてあげようと思っています。

そして少し面倒を見て、『くず』がまきついたら鎌で刈ってやろうかと思っています。

では、皆様また明日も頑張ろう。何年後の自分を考えていますか。