読んでおくべき本だろう。先に書いた 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか 講談社現代新書刊 鴻上尚史著 2017年初版 amazonでは税込み950円だからまあ気安く買える。図書館にも必ずあると思うので貧乏な方は図書館に・・ただ新書としては結構なベストセラーぽいので 3ヶ月くらいは平気で待たされる。あたしも不勉強だったのだが タイトルだけ見て著者を見てなかったのだが てっきりノンフィクション作家の誰かが書いてると思ったら なんと演出家の鴻上氏なのである。まあ それ以前に太平洋戦争の時に零式艦上戦闘機を使った神風特攻隊があったのは知ってたが それは海軍の話で 陸軍でも九九式双発軽爆撃機を使った特攻があったのを知らなかった。本書はその生き残り佐々木友次氏について書かれた本である。4章に分かれているが1章は全体のプロフィール 2章はノンフィクション 3章はご存命の時のインタビュー 4章が特攻の実像という本当に言いたかったことが書かれている。著者も戦後生まれだし あたしも昭和の人だから この辺は詳しくなかったのだけれど 本書はこのあたりの経緯を詳しく述べているうえ 特に4章は考えさせられる部分が多いので 必読であろうと思う。まあ まだ古本が高いのでもう少し下がるまでは買わないなのだが 思うに多くの若者の犠牲の上に今の平和な日本があるのだな・・と痛感するのである。くしくも自民党総裁選の最中である。阿倍晋三は嫌いだが 対抗馬の石破茂は 言うことはリベラルで論理的なのだが 思想的には最右翼 9条2項を撤廃して国防軍を明記しよう・・という考えなのだから油断ができない。どっちも嫌だが対抗馬が育たない日本を見てると みんな平和ボケしてるな・・と思う。ほんの70年少し前に悲惨な戦争があった まー日本が起こした戦争だが・・・があったことをみんな失念してんじゃないか?とすら思う。本書は強くお奨めしたい。これ読んでみんなで考えようよ。憲法9条の改正って本当に必要なのか・・・
9月号の文藝春秋には芥川賞の受賞作品が載る。まあ毎度のごとく 返本のバイトしてる友人が借りてきてくれるのだが・・今年は 高橋弘希氏の 送り火が受賞作。親の仕事の関係で転校を繰り返した少年が東京から東北の片田舎で過ごした日々の話だ。うちも父が自衛隊の教官だったんで 転校は数知れず。なまじ成績が良くてひ弱だったから ほぼ確実にいじめの対象になってたわけで 本作を読んでも あーあたしもこうだったなぁ・・としか思えない。文学としての体裁は見事ではあるが 内容は・・てーと 誰にでもある話だろ? あたしだって同じような経験したぞ・・って思うだけで この程度で芥川賞取れるのか・・と思う。まあ それだけ芥川賞の権威が落ちてるのだろうが これが日本の二大文学賞の文学側か・・と思うと残念至極だ。読んで面白いのは直木賞作品ではなくて本屋大賞の方なのだから もう芥川賞も直木賞もいらんだろ?とか思う。まああたしが少年の頃の忌まわしい記憶を呼び起こしたと言う意味はあるのだが 金出してまで買う文学作品には程遠いなぁ・・というのが正直な感想だ。しかし文藝春秋って分厚いだけで中身が無い。まあ芥川賞全文掲載の特別定価か知らんが980円は無いよな?と思う。昔はともかく 今は文藝春秋なんか読んでると終わったおっさん・・の烙印が押されそうで怖いw で 今図書館で借りてきたのが3ヶ月以上待った 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか 鴻上尚史著 講談社現代新書(てっきりハードカバーと思ったらびっくりの新書)2017年初版。楽しませてくれるといいのだが。歴史的文化遺産 日本の町並み 上・下巻である。これはいきつけの循環器の待合の書棚にあっていいな・・と思って読んでるのだが 待ち時間だけなので部分部分しか読めない。上下買えば3600円だからおいそれと手が出ない。こっちは3週間借りれるのでゆっくり楽しめそうだ。先の不死身の特攻兵は8人も待ってるんで 2週間しか借りれないが 数日で読めそうである。部屋に本が溢れていると図書館て本当にありがたいな・・と思うもの ハンター・S・トンプソン著のヘルズ・エンジェルスは無い。こちらは2800円もするので迷いに迷ってるのである。