と期待して読むのだが 新作が出るたびにがっかりする森見登美彦氏 熱帯 文藝春秋刊 2018年初版。前作の夜行で なんじゃこれは・・だったのだが 2年たって更に劣化の速度が上がってるような気がする。帯に我ながら呆れるような怪作である・・と森見氏のコメントがあるが まったくその通りの怪作である。帯は正しい・・というか本人が自覚してる時点でもう大失作だろう。amazonのコメントに 才能って枯渇するんですね。中盤以降、電撃文庫かと思った。いや、それ以下・・というのがあってかなり不安だったのだ。前作の夜行が最後の数ページで無理やりわけのわからんままに終わったので 今度は・・と期待したのだが更にダメである。千夜一夜物語をモチーフにしてるのはいいとしても 途中でどんどん階層が深くなりそれのつじつまを合わせないうちに 次の階層に逃げる・・・そのうちどこで何をしてるのかわからなくなる。あたしはソフト屋なので階層構造にするには その階層から下に落とすんであれば そこに再回帰するように作らないとプログラムとして成立しない・・というのを身をもって知ってるので こういうどこへ戻るのかわからない話というのは 小学生の作文以下だと思う。最後に森見登美彦の熱帯・・て出てきた時点でなんじゃこりゃー・・と投げ捨てたくなった。で 今月出る次作は四畳半タイムマシンブルース だが 森見登美彦著だが 原案・脚本は上田 誠 劇団ヨーロッパ企画代表。アニメ「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」で脚本を担当・・てわけで原点回帰を目指すぽいが どうなることやら。好きな作家でも古本がこなれるまで待つあたしなので 買うまでに1年以上かかって 美味しいものは最後までとっとく性格が災いして今なわけだが もうがっかりである。森見氏の本はとっとく用と読む用に最低2冊は買うのだが 夜行で痛い目を見たので 今度は図書館も併用したんだが待ちが長すぎてしびれを切らして古本を買った。650円だったので あーあ・・で済んだが定価で買ってたら激しく後悔しただろう。523ページあるのだけど4時間で読んじゃったし もう一度読もうと思わないのは夜行と同じ。聖なる怠け者の冒険まではやたら面白いのだが 専業作家になった途端にここまで劣化した森見氏を見るのは悲しい・・としか言いようがない。第二の村上春樹路線というか 腐れ大学生や狸や羊から抜け出そうという意欲は買うが結果が出てないのは無念としか言いようがない。
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