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メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

やわらかい

2020-07-30 12:31:21 | メンタルヘルス
のか 堅いのか?と言われると迷うのだが・・ さいごの色街 飛田 井上里津子著 筑摩書房刊 2011年初版を読んだ。ディープな大阪の更にディープなゾーンのルポだが面白い。あたしは 実家は大阪だが親が買ったところなので住んだ事ない。本当の実家と言えば 今は影も形もない津の伯母の家なので 大阪はさっぱりわからない。昨日コロナ感染者が221人で東京とタメはってるんで お盆どうしようか?というところ。学生時代に京都に住んでた時は西陣の七本松中立売下ル一番町だったから五番町は近い。五番町は水上勉の五番町夕霧楼の舞台となった街だ(ちなみに井筒八橋の夕子というのはヒロインの片桐夕子から取ったそうな)。昔の千本中立売界隈は歓楽街で あの周辺には昔遊郭だったであろう町家がいっぱいあるのだが あたしがいたころは もう普通の商店街だった。まあ昭和33年に売春防止法が施行されて いわゆる赤線(地図上で赤線で囲んだので赤線というそうな 青線とか白線とかもあるようだが)というか 遊郭は終わった。売春そのものが違法になったので みんな裏に回った。で 飛田というのは2011年当時でも 警察もそこで何が行われてるかは知ってるが 見ないふりをしてる・・という特殊なエリアである。関西の人ならほとんどの人は知ってるけどほとんどの人は行ったことが無いエリアでもある。もちろん遊郭はもうない。あるのは料亭と名前を変えた怪しい店だが そこをルポした本。まあ女性のフリーライターがこの手のテーマを書くのは相当苦労したと思う。暴力団事務所でも体当たり取材してるから見上げた根性だ。で ここ写真撮影が一切できないエリアなので 本書中にわずかにある写真は外から境界を撮ったものだけ。ところが去年の末 暮れも押し迫った25日に 百年の色街 飛田新地 遊郭の面影をたどる 光村推古書院刊 土井繁孝写真 飛田新地料理組合・・なんて写真集が出た。え?あそこ写真ダメだったんじゃ?と思ったが どうも出版が組合を口説き落としたぽい。光村推古書院て京都三条の小さな出版社で京都関連の写真集を何冊か持っているが 美術出版の出版社らしく素敵な本が多い。そこが出したというのだから 期待できるが まあ自分の目で一度見てみたいな・・と思うのでまだ買わない・・というか薄いのに2640円もするので買えないw 花代は2011年当時で20分1万5千円が相場だそうな。20分・・てとこで苦笑するのだが。まあ 大正・昭和初期のロマンを求めて遊郭跡・・みたいな本が結構でてるが それも女子が書いた興味本位の本もあるのだけど 本書は体当たりで取材していった記録なのでしっかりしている。あたしは関西人だけど ここまで本音と建前を見事に使い分けてるのを見るのは初めてである。既に文庫化されてるが 単行本が送料入れても300円ちょいで買えるので ビッグマックより安い。流石にこの手の本は我が文教都市の図書館には無いだろうな・・と検索したらあったので ちょっとびっくり。活字ばかりの本だが 強めにお薦めしておく。あたしは今度実家行ったら飛田に行ってみようかな・・と思ってるのだが・・もちろん上がるつもりは無いw
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