右と左が逆転した世界を生きている・・安部は保守とは言ってはいけない・・という橘玲氏の論説が 文藝春秋の11月号に載っている。投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がける作家だが面白いことを言うなぁ・・と読んでいたのだが。彼の言うところでは 70代以上では もっとも保守的なのは自民党 次いで日本維新 公明党で 民進が中道 共産党がリベラルに位置づけられていて これがメディアなどが前提とする保守VSリベラルの対立の構図と同じである・・と。ところが 18~29歳ではもっとも保守的なのが公明 次いで共産 民進で 自民党は中道 もっともリベラルなのが維新なのだそうだ。この逆転の構図というのが 50代と40代の間で起きていて30代では共産が右派で維新が左派なのだそうだ。あたしは70代ではないが 左派は共産 右派は自民 ほぼネトウヨに近いのが維新 更に右寄りなのが希望という位置づけだ。この逆転現象がどこで起きているか?というと 政治感が固定化するのが10代後半から20代前半でこの時期に特定のイデオロギーを選択すると年齢を重ねてもなかなか変わらないのだそうだ。今の40代が政治意識を形成するする時期に何があったか?というと そう90年代のバブルの崩壊と冷戦の終焉である。あたしを含めてそれ以前に政治に関わってきた世代は戦後の混乱した政治の中で意識形成されてきたから 戦前の大日本帝国憲法を善しとする日本会議のメンバーである安倍晋三率いる自民党や 一見リベラルな顔をしながら これもまた日本会議のメンバーである小池百合子率いる 都民ファーストも希望も 極右なのである。今回の衆議院選で18,19歳の投票が初めて行われたが メディアの調査によると この世代の支持政党の第一位が自民党で40%にもなる。そしてこの世代がリベラルと考えるのが自民党なのである。これは90年代のバブル崩壊が20歳前後の若者に送ったメッセージが 「変わらなければならない。そうでなければ生き残れない」という明快なメッセージであった・・と筆者は言う。変わらない・・ということでは明確な立ち位置の日本共産党 まあ日本国憲法を守る・・と言う意味での変わらない・・のだが これが保守で 自民党をぶっ壊す・・と言った小泉や 岩盤規制を・・と蕎麦屋の小僧になった安倍は とにかくぶっ壊す 何をか?って 日本が苦労して手に入れた日本国憲法をぶっ壊すわけで これをリベラルと呼べるのか? 頭おかしいんじゃないの?とは思うが今の40代より若い層はそうみているのである。あたしなんかは 安保闘争・学園闘争・ベトナム反戦と真っ当な道を歩いてきたので はぁ?という感じなのだが 現実は数字がそう語っているのである。筆者はこの40代までの層を便宜的にネオリベ右派と呼んでいるのが面白い。まあ この記事は嫌煙ファシズムやネトウヨに関しても書いているのだが非常に面白い。全文を細かく上げても 橘氏の言わんとするところをなぞるだけなので 興味があれば文藝春秋のバックナンバーを漁って読んでみるといいと思う。我々が守るべきは戦後に獲得した日本の品格に関わる まあ全然具現化してないんだが 日本国憲法を死守するのか あるいは日本会議が主張するような 日本国憲法を停止して 大日本帝国憲法に戻して天皇主権を復活させようと画策する自民や希望・維新に乗るのか? それは次の世代の日本を作っていく若い人たちが決めることだろうが あたしはゲバ棒と石しかなくても最後まで闘うぞ・・と強く思うのである。まして高野悦子の二十歳の原点を読んだ後では更にその想いが強くなるのである。て 実際のあたしは亀和田武の60年代ポップ少年に近い位置にいたのだけれど こればっかは なんか面白いこと・・では済まされないのである。
ぼやきつぶやきイギリス・ニッポンを読んでいる。まだ半分くらいなんだが こんな国際感覚を持った普通のおばさんがいることを誇りに思う。我々の前の世代が世界に対して行った恥ずべき戦争を きっちり評価 まあ日本がいかに馬鹿だったか?と言う評価だが それをしているのは賞賛に値する。氏の本を書架に置こうとは思わないが この3冊を読んで 高尾慶子って庶民レベルでちゃんと評価ができる人だな・・と感心したのである。それと同時に英国の懐の深さにも感心した。あたしは英車乗りで心から良かったと思う。大英帝国 本当の紳士の国である。まあ 汚歴史はあるけどねw
イギリス・ニッポン政治の品格 高尾慶子著 展望社刊を読み終えた。庶民の目から見た英国の政治というより社会か。結構面白い。ただし 欲しいほどではない。まあ階級社会と言われる英国だが 社会保障は手厚く 日本やアメリカに対する批判も織り込みながら 面白く読ませる一冊である。読んで損はないが買うまでも無い。彼女の本 すでに2冊目だが 下のほうから見た英国社会を描いてるので面白いのだが それ以上でも以下でもない。さて 予約した5冊のうち4冊は用意できました・・になったのだが一冊だけ準備中である。もう一冊残ったぼやきつぶやきイギリス・ニッポンを読むことにする。
高尾慶子の在架じゃなくて予約できます・・の5冊を予約にいれておいたら 今見たら 全て準備中になってる・・・あの検索端末の表示は嘘か? また行かなくちゃならないじゃないかー ぷんすか
5時間で読み終えた。 やっぱりイギリス人はおかしい 高尾慶子著 文藝春秋刊である。 後半くらいまではイギリスおかしい・・だが 後半あたりから政治や戦争に踏み込んでくるので ちょっと面白い。まあだが ちゃんとした知識があれば誰でも思うことなので 特段すごい・・ってわけでもなく。著者は渡英までは京都で仕事してたらしいが 河原町通りを自転車で走ってて バス(市バスだ)にスピーカーでここは通行禁止だ!と怒られたくだりは面白かったのである。なぜかって? あたしも学生の頃 何も知らないで河原町三条下がったとこらへんを自転車で走ってて 市バスにスピーカーで ここは自転車通行禁止だ!と怒られた経験があるからである。京都は自転車は多いけど それは大学周辺だけ。実際自転車を推奨してるくせに 駐輪場がほとんどないので まあ夜の木屋町あたりとか大学周辺くらいしか見ないのである。歩道は走れる環境じゃ無いしねぇ。最近東京でも自転車!自転車!て言われてる割には駐輪スペースが無い。駅近くの屋根がついたところだと月3000円くらいもする。自転車が15000円くらいから買えるってことから考えたらぼったくりだと思う。使え・・というなら環境を整備する必要があると思うが いくら便利な場所でも高額な駐輪スペースってどうなのよ?って思う。自治体が推進するなら 市民は無料にしろよって思うが・・・ で戻る。本書はまあ読めばそれでよし。図書館の蔵書だけで充分。高尾慶子氏の本は全て欲しいものリストからは削除済みである。