先週の休日に行ってきました。
お天気の良い上野は人でいっぱい。
国立西洋美術館のモネ展は前庭が人の列で埋め尽くされていました。
ものすごい人気です。
大覚寺展はまさかそういうことはないよね、、と不安になりつつ東博へ。
東博の門の前に行列。でもチケット購入の列ではない。
門からの入場の列。
大して待つこともなく中に入ったものの、これはなんとかしないとねー。
中に入ると例の『キティちゃん展』の行列が!
お正月の時より多かったような。
寒風吹く中、お子さん連れの方も外で並んで入場待ち。
札には「120分待ち」とありました。。
さて、心配したものの、大覚寺展は全く行列がなく、すんなり入場。
(やっぱり)
でも内部はそこそこの混みようでした。
2026年に大覚寺開創1150年を迎えるため、それを記念してとのこと。
大覚寺は真言宗大覚寺派の寺院。五大明王で有名。
平安期(8世紀)、嵯峨天皇が離宮、嵯峨院を建てたのが始まり。
その頃はまさに空海が活躍していた時代。
嵯峨天皇は空海の勧めで、持仏堂に「五大明王」を安置しました。
その後、空海も嵯峨天皇も他界したのち、貞観18(876)年、皇女・正子内親王の発願により、寺になったとのこと。
つまり、元々は天皇の離宮。
その後も歴代天皇や皇族、摂関家が代々住職をつとめた門跡寺院(もんぜきじいん)。
説明文中に
「寺内の中央に位置する宸殿は、元和6年(1620)に後水尾天皇に入内した和子(東福門院)の女御御所を移築したものと伝えられ、内部を飾る襖絵・障子絵などの障壁画は、安土桃山~江戸時代を代表する画家・狩野山楽(1559~1635)の代表作」
とあるように、今回は狩野山楽の作品が沢山拝見できます。
障子の下の部分のうさぎ。(江戸時代)渡辺始興(わたなべしこう)
裏面は四季花鳥が。
女御御所の移築らしい、可愛らしく、美しいものが豊富です。
芭蕉図(江戸時代)渡辺始興
立木図(安土桃山〜江戸時代)
この建具の繊細なこと。
江戸時代
襖の取っ手が素晴らしい細工と思っていたら、展示されておりました。
そしていよいよ狩野山楽の襖絵が最後に
ずらりと並んだ襖絵は壮観でした。
柳に燕図 安土桃山〜江戸時代
動きがあり、素晴らしい。柳の枝や燕の姿。
前半部分の資料、五大明王など、
保存状態もよく、なかなか歴史的に興味深い展示が多いです。
通常は拝見できない事物も多いです。
お時間が許せばぜひ。