無知の知

ほたるぶくろの日記

咳に悩まされました

2025-03-20 08:35:30 | 日記
年始にインフルエンザ。
回復に大分時間がかかりました。

で、やっと回復した、と思った3月初旬、今度は鼻風邪。
この風邪が曲者で、咳がぶり返した。
おまけに諸々あって忙しく、これまた回復に大分かかりました。

今度こそやっと。。かも?


東寺にて(向こうに見えるのは有名な塔)

昨日は東京も雪(とみぞれ)が降ったりして寒かったのですが、
湿度が上がりました。
咳には何よりです。

そんなこんなしているうちに年度末。
今年度はあまり問題なく終了できそうです。

とはいえ、いろいろな問題点はそのまま。
抜本的な解決には至らない。

なんとなく機能性の低い建物のような。
断熱・機密が低いので、冷暖房したりしても夏は暑く冬は寒い。
そんな感じ。
多分建て替えるしかないのかな、という感じがしています。

これってかなりあちこちの「制度」「規則」「法律」に見られる現象。
きっちり議論して構築する、という大仕事のできない昨今。

あまり良い状況ではないけれど、目を逸らさず観察を続けます。
問題の本質を見つけて、そこめがけて何かできないか。
ま、探るしかないです。





円空仏

2025-03-04 18:16:53 | 日記
先日、三井記念美術館で開催中の『円空仏ー飛騨・千光寺を中心にしてー』に行ってきました。

円空の仏様は以前から興味深く拝見していました。

私のなかでは、木喰上人の仏様とどこか通じるものがあって、
それぞれにシャーマンとしての素養をお持ちだったのではないか、
と思っています。

生まれは岐阜県あたりとされていますが、白山信仰にも篤かったようです。
仏様の他、彼は神像も製作していることを今回初めて知りました。
白山妙理大権現像など何体も作られています。

護法神立像 (千光寺)

金剛神立像(飯山寺)(右2躯)

三十三観音立像(千光寺)

展示の一部のみが撮影可、となっていました。

独特のポーズです。
胸前に両手を掲げています。
宝珠を捧げ持っている場合もあります。

日本の信仰について体現されていた方なんだな、と感じ入りました。





陽は明るくなったけれど

2025-02-24 17:11:43 | 日記
さっむい です。
東京でも最近は0度を下回ることもあります。

朝は6時には明るくなってきてますし、夕方も5時を回ってもまだ明るい。
陽の光を見ている限りは春めいていて。
でも空気は間違いなく”ま冬”。

この連休は家で大人しくしていました。
家事もいろいろ溜まってましたし、あれこれ雑事もあったりして。
おまけに背中を冷やすと咳もすぐに出てくるので、
油断せず、なるべく家にいることにしました。

氏神様の白梅も8分咲きです。
梅はひんやりとした空気がよく似合う花です。



あちこちのニュースを観ていると、
世界が流動的で落ち着かない感じです。

民主主義(デモクラシー)の語源である、
古代ギリシャの民主的な市民団(デーモス)。
ギリシャの示唆に満ちた試行錯誤。

紀元前443年に選挙で将軍職に選出されたペリクレス
(紀元前5世紀後半のアテネで活躍)
が民主政の理想について演説した言葉を少し長いのですが、抜粋します。
(「独裁の世界史」木村俊二著(NHK出版)に引用されていた部分です)

*********ここから引用********
われらの政体は他国の制度を追従するものではない。ひとの理想を追うわけではなく、ひとをしてわが範を習わしめるものである。その名は、少数者の独占を廃し多数者の公平を守ることを旨として、民主政治と呼ばれる。わが国においては、個人間に紛争が生ずれば、法律の定めによって全ての人に平等な発言が認められる。だが、一個人が才能の秀でていることが世にわかれば、無差別なる平等の理を排し世人の認めるその人の能力に応じて、公の高い地位を授けられる。またたとえ貧窮に身を起こそうとも、ポリスに益をなす力を持つ人ならば、貧しさゆえに道を閉ざされることはない。われらはあくまでも自由に公につくす道をもち、また日々互いに猜疑の眼を恐れることなく自由な生活を享受している。よし隣人が己の楽しみを求めても、これを怒ったり、あるいは実害なしとはいえ不快を催すような冷視を浴びせることはない。私の生活においてわれらは互いに征肘を加えることはしない、だが事公に関するときは、法を犯す振舞いを深く恥じおそれる。時の政治をあずかる者に従い、法を敬い、とくに、侵された者を救う掟と、万人に廉恥の心を呼びさます不文の掟とを、厚く尊ぶことを忘れない。
(トゥーキュディデース『戦史(上)』久保正彰訳、岩波文庫)
*********ここまで********

なんといいますか、感動的にも全てがこの中で言い尽くされている。
これが全く実現されていないことが、人間の愚かさの証明であり、ちっとも進化していないことの証。

ボールドは私がしましたが、この部分、身に沁みます。
あちこちから入ってくるニュースにおろおろしつつ、ひたすら静観。

大雪の土地の皆さま、お気をつけて。




2月22日は猫の日(にゃんにゃんにゃん)

2025-02-22 18:28:03 | 日記
皆さんいろんな語呂合わせを考える。

子供が高校生の頃、ポッキーの日、とかで騒いでいた。
11月11日だそうで。。。
まんま。

私は猫が好きで、両親の実家に行くと猫がいたので、いつも遊んでもらっていました。
猫を枕にしている写真も残っています。

岩合さんのネコ写真なども拝見して、和んでいます。

そうそう、岩合さんといえば、オコジョ。
あれも本当にかわいいですね。

あとはうさぎ。

黒兎もいいですね〜
でも生き物はもう飼えないです。(体力が、、)

植物でさえ、維持できなくなっています。
昨年は夏の暑さでベランダ植物を枯らしました。
3鉢だめになってしまって。

そろそろ室内のエアープランツとかに切り替えようかな。。








旧嵯峨御所 大覚寺展

2025-02-16 17:56:13 | 日記
先週の休日に行ってきました。

お天気の良い上野は人でいっぱい。
国立西洋美術館のモネ展は前庭が人の列で埋め尽くされていました。
ものすごい人気です。

大覚寺展はまさかそういうことはないよね、、と不安になりつつ東博へ。

東博の門の前に行列。でもチケット購入の列ではない。
門からの入場の列。
大して待つこともなく中に入ったものの、これはなんとかしないとねー。

中に入ると例の『キティちゃん展』の行列が!
お正月の時より多かったような。
寒風吹く中、お子さん連れの方も外で並んで入場待ち。
札には「120分待ち」とありました。。


さて、心配したものの、大覚寺展は全く行列がなく、すんなり入場。
(やっぱり)
でも内部はそこそこの混みようでした。

2026年に大覚寺開創1150年を迎えるため、それを記念してとのこと。

大覚寺は真言宗大覚寺派の寺院。五大明王で有名。
平安期(8世紀)、嵯峨天皇が離宮、嵯峨院を建てたのが始まり。
その頃はまさに空海が活躍していた時代。
嵯峨天皇は空海の勧めで、持仏堂に「五大明王」を安置しました。

その後、空海も嵯峨天皇も他界したのち、貞観18(876)年、皇女・正子内親王の発願により、寺になったとのこと。

つまり、元々は天皇の離宮。
その後も歴代天皇や皇族、摂関家が代々住職をつとめた門跡寺院(もんぜきじいん)。
説明文中に
「寺内の中央に位置する宸殿は、元和6年(1620)に後水尾天皇に入内した和子(東福門院)の女御御所を移築したものと伝えられ、内部を飾る襖絵・障子絵などの障壁画は、安土桃山~江戸時代を代表する画家・狩野山楽(1559~1635)の代表作」
とあるように、今回は狩野山楽の作品が沢山拝見できます。


障子の下の部分のうさぎ。(江戸時代)渡辺始興(わたなべしこう)

裏面は四季花鳥が。
女御御所の移築らしい、可愛らしく、美しいものが豊富です。

芭蕉図(江戸時代)渡辺始興

立木図(安土桃山〜江戸時代)


この建具の繊細なこと。

江戸時代 

襖の取っ手が素晴らしい細工と思っていたら、展示されておりました。

そしていよいよ狩野山楽の襖絵が最後に
ずらりと並んだ襖絵は壮観でした。

柳に燕図 安土桃山〜江戸時代 

動きがあり、素晴らしい。柳の枝や燕の姿。

前半部分の資料、五大明王など、
保存状態もよく、なかなか歴史的に興味深い展示が多いです。

通常は拝見できない事物も多いです。
お時間が許せばぜひ。