今日は東京マラソンでした。ほどほどの陽気でマラソンにはよい日だったのではないでしょうか。トップランナーの方達のスピードはすごいものです。1kmを3分くらいで(!)走るそうです。ご近所にも仕事場にもアマチュアのランナーがずいぶんおられます。皆さん健康のために始められたようですが、やはり何らかの「達成感」が目的になっているようです。自分が頑張ったことの結果が目に見える形ででてくるというのがたまらん、と言っています。身体を壊さない程度に頑張って頂きたいとおもいます。わたしは早足で歩く程度。あとは仕事場でも家でもやることは沢山ありますので、こまめに楽しく身体を動かすのがモットーです。なるべく無理な姿勢をしない、ということにも気をつけています。関節を痛めないためです。年をとって関節を痛めますと回復に時間がかかりますから。
ところで、昨日要約を紹介した本は、現在の形になる以前の皇室の太陽信仰のことに行き着いていると思います。それも東村山市における白山神社の配置を調べるという、大変ローカルな調査から始まって、現代に残されている文献や伝承、小さな神社や祠、古代遺跡などをたどってそこまで行き着かれたのでした。おそらくこの方法での限界に近いところだったのではないでしょうか。
驚いたのは今もう本が手元にありませんのでどの章でのべられていたのか確かめられないのですが、白山中居神社の重要性にも言及されていたことです。この本を読ませて頂いて不思議に思ったことは、著者の安定した論の進め方でした。これまでわたしが手に取ったことのある古代史関連の本は、荒唐無稽とも思えるほどに論理の飛躍を重ねながらまるで何かに憑かれたように論をすすめているものか、逆に何事に関してもこうかもしれない、ああかもしれないと多くの可能性をあげ、結局は結論を棚上げするというものの2種類がありました。しかし、この本はそのどちらでもなく、直観的に何事かを分かっていながら、ひとつひとつ根拠を積み重ねつつ静かに論をすすめています。アジテーションのようなテンションの高さがないことが清々しく、印象深く思いました。