この何年か年初に上野へ出かけます。

だいたい国立科学博物館か、東京国立博物館ですが、今年は東博。
毎年は初詣企画をまず拝見するのですが、
今年はなんとなく本館へ足が向きました。
感染者数は最近横ばいですが、かなりの人出で、ちょっと驚きました。
みなさん今年は帰省されたりして、東京は人が減ってしまうかな、
と思ったのですが、そうでもなかったようです。
私が子供の頃は、お正月の都心は がらーん としていました。
神田明神や湯島天神のあたりはごった返していましたが。
今回目についたものは、
「仁清、色絵牡丹図水指(いろえぼたんずみずさし) 」

小ぶりなものですが、目を引く「静かな華やかさ」があります。
「鼠志野鶺鴒文鉢(ねずみしのせきれいもんはち) 」

私は鼠志野がなかなか好きです。
志野焼きもよいですが、この青みがかった灰色が渋い。
「仁阿弥道八、黒楽鶴亀文茶碗」

ポップな絵柄、です。
楽しいですね。 おめでたい。

これはうっかりして、いつの時代のものか覚えていないのですが、
織、染め(一部には絞りが入っています(竹の葉など))、絵付(松の幹)、刺繍
技の粋を尽くしたもので、しばし見惚れました。
今回は平成館には行かず、本館のみ。
結構な人出でしたので、混んでくる前に帰ることにしました。
平成館ではうさぎに因んだ展示もあります。
改めて観に行ってきます。
静かなお正月を過ごすことができました。つくづくありがたい。
今年こそ、もろもろがうまく収まるよう、切に祈ります。