山の天気予報会員各位
明けましておめでとうございます。
平素よりヤマテンをご利用いただき、まことにありがとうございます。
本年も気象リスク軽減と、皆様が登山計画を立てる際のお役に立てるよう、社員一同、全力で気象情報を発表させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。
2008年に全国15山域で開始した「山の天気予報」は、2013年6月にスマートフォンでの利用を想定したページに生まれ変わり、尾瀬、奥秩父、大峰・台高の3山域を加え、全国18山域59の山頂予報を配信するとともに、各山域の雨雲レーダーや、各種予想天気図を閲覧できるようになりました。その後は山頂や山麓のライブカメラの閲覧開始に加えて2016年10月からは、毎週木曜日に「今週末のおすすめ山域」を発表、2018年1月からは冬季の週末限定で比良山系の予報を開始しております。さらに2018年7月からは外国人登山客の増加を見込んで英語版、韓国語版の天気予報を配信しています。
また、ヤマテン主催講座や、ヤマテンの気象予報士が講師を担当する講座でポイント制を導入し、ポイントが溜まった方はプレゼントの応募にご利用いただけるサービスを始めております。今年は、全国18山域の天気の特徴を閲覧できるページを追加する他、2019年2月には、会員向けのサービスとして「硫黄岳登頂観天望気ツアー」を実施予定です(応募終了)。
皆様もご存じの通り、ヤマテンの予報は他社の予報と異なり、数値予報の計算結果を自動的に変換して算出する予報ではありません。予報士がイチから手作りで予報をしています。それは、山の予報は数値予報では表現できない部分が多いため、精度が下がるからです。また、登山者のための予報は、単に天気予報を予想すればよいというものではないと思っております。同じ天気でも登山道によって想定されるリスクが異なります。そこで、ヤマテンではコメントの中に、具体的に予想される気象リスクを明記しています。また、予想が外れそうなときや同じ山域でも場所によって天気が異なることが予想されるときには、その旨明記しています。さらに、前日に落雷や短時間強雨の予想がされていないときに、そのリスクが迫っているときは臨時の情報を発表することで、皆様の気象リスクを減らす努力をさせていただいております。
このようにきめの細かな情報を手作りで提供していることから、全国18山域59山の予報が限界となっています。予報山域を増やしたり、3日先予報を実現するには山岳気象に精通した気象予報士を増やす必要があります。山の天気予報は、会員の皆様からのご利用料金で運営されております。利用料金を上げることは考えておらず、予報士を増やしたり、情報を充実させていくためには、会員数を増やすことが必要です。もし、皆様のお役に立てる情報だと思っていただけるのでしたら、ぜひご友人に勧めてください。皆様のお力が、山の天気予報の改良に繋がっていきます。ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。
至らない点も多々あると思いますので、さらに良い情報を発信できるよう、社員一同、努力してまいります。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
2019年1月4日
(株)ヤマテン 代表取締役
猪熊隆之