山の天気予報

ヤマテンからのお知らせや写真投稿などを行います。

雲のワンポイント講座 ~低気圧や温暖前線接近時の雲の変化~

2023-01-25 15:44:14 | 観天望気

日本付近は夏を除いて、天気は西から東へと変わっていきます。これは日本付近を流れる上空の強い西風(偏西風)に乗って、高気圧や低気圧が進んでくるからです。今回は、低気圧や温暖前線が接近してくる際、どのように雲が変化していくのか見ていきます。

低気圧や温暖前線が接近する際、まず最初に西の空にすじ雲(巻雲)が現れます(写真1)。

 

写真1 空高いところにすじ雲が現れる

次に現れるのがうす雲(巻層雲)で、これが全天を覆うようになると薄曇りの天気になり、やがて雲が厚みを増しておぼろ雲(高層雲)へと変化していきます(写真2)。

 

写真2 太陽がおぼろげに見える高層雲

最後は写真3の雨雲(乱層雲)に変わり雨や雪が降り出しますが、高い山ではおぼろ雲が厚みを増すと、平地より一足早く天気の崩れることが多くなります。

 

写真3 雨雲に覆われると平地でも天気が崩れる

写真1の状況では雨が降り出すのは半日~1日後、写真2で数時間後になります(高い山では30分~1時間後のことも)。このように雲の変化を見ていくことで、あとどのぐらい天気がもつのか山の中で判断することができます。

 

文:窪田純(株式会社ヤマテン)、写真:猪熊隆之(株式会社ヤマテン)

※図、写真、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。

 

ヤマテンの会員は、ヤマレコのアプリでヤマテンの天気予報をご確認いただくことができます。山中で電波が通じない場所でも、一度ダウンロードしたページを見ることができます。詳細は下記のページでご確認ください。

https://www.yamareco.com/guide/guide_android/yamaten/

 

山の天気予報は、ヤマテンで。

https://lp.yamatenki.co.jp/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山頂で観天望気 第8弾を「工... | トップ | 雲のワンポイント講座 第11... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。