さて、今回はクイズです。
下の写真の①~③の中のうち、2つはこの後、すぐに雨が降ってくる兆候を示しています。
それはどれとどれでしょう?
答え ①と③
①は地面に近い所、上空数百メートルから1km程度の低い雲です。②の高層雲が出ているときに、この雲が出現してくるときは、下層(地面に近い所)に湿った空気が入っている証拠で、雨が近いことを示しています。今回は画面の右側の方が雲が厚く、左に行くにつれて薄くなっているので、左(南)から右(北)へと湿った空気が入ってきています。南から湿った空気が入ってくることも、雨が近い兆候です。また、雲の形に着目しますと、雲が上の方に延びていることが分かります。これは上昇気流が起きていることを示しており、雨が近いことを示すサインです。
②は高層雲(おぼろ雲)で、天気が悪くなる前兆で現れることが多いですが、直近の雨を示すものではなく、数時間後に雨が降り出すことが多いです。また、雨雲が南側や北側を素通りするときは、天気が崩れないこともあります。
③はちぎれ雲です。雨が降る直前、近くで降っている降水の蒸発で飽和に達した空気が上昇して雲ができます。この雲が現れると、雨が近いです。