人間だけが息つくひまなく
動きまわり
忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと 落としてゆきます
<茨木のり子「十二月のうた」より>
今の中学生はなんて忙しいのだろう。
部活を終えて帰宅後から就寝までの数時間は、時計の針を気にしながらの時間が続く。
まして、テスト勉強期間中の今は尚更。
学校でも、平日○時間、休日○時間、合計で○○時間と、日々勉強時間の管理を課してくるからストレスも溜まって当然。
ゆっくりやれば面白い勉強も、苦痛になっておかしくない。
昔はもっと自由だった気がするけど、、、。
「急いで」「速く」「集中して」・・・
せかす言葉が毎日飛び交っている。
そんな時、ふと本棚にあった本に目が止まった。
『ゆっくりでいいんだよ』
”何のための忙しさ?”
”人生には、省けないし、省いてはいけない時間があるということ”
”その時間を守るためには、人にのろまと言われたり、スローと馬鹿にされたりするのを恐れないこと”
”愛とは、時間を無駄にすること。”
見失っていたものに気付かされる本だった、、、。