yasuの「今日もブログー」

日々に感じ、考えたことを記していきます。読書、メディア、時事などイロイロです。

2010年がやってきた

2010-01-10 | 雑感, ブログ
「大化の改新」の曽我氏と中大兄皇子(+孝徳天皇)の争いの背景には、朝鮮の百済と新羅をそれぞれバックとしようとする抗争があった。邪馬台国の卑弥呼が3世紀に魏志倭人伝に登場して以来、大和を中心に繰り広げられた豪族間の抗争、天皇の権力の確立を経て、倭国が8世紀になってやっと「日本」として名乗るに到る歴史に背後は、常に朝鮮からもたらされた技術や文化(鉄器や仏教、渡来人)が大きな政治的鍵を握ったことが良く分かった。 

戦後60余年、アメリカの圧倒的な影響下にあった日本だが、はるか2000年の昔から、否応なく中国、朝鮮の王朝との距離を測りながら、時には逃げ、時には大胆に打って出て生きてきたわけだ。ちょうど読んでいた橋本治の「日本の女帝の物語」(集英社文庫)と時代が重なり、面白さが倍加した。 それにしても2度も天皇になり、天智、天武天皇兄弟やまだ10代だった持統天皇を引き連れて九州まで下り、(唐+新羅)と白村江で闘った斉明天皇など、7世紀の女帝はすごいパワーです。

他にもいくつか読書しましたが、アマゾンに久しぶりに投稿した徳大寺巨匠の「間違いだらけのエコカー選び」の感想を載せておきます。 

「間違いだらけのエコカー選び」 徳大寺有恒著(海竜社刊)

「去年は、プリウスやインサイトといったハイブリッドカーが安く登場し、普通のドライバーが購入するようになったという点で、画期的だったと思う。 エコカー減税や補助金も一杯出たから、買うなら今がお得、と思って買い換えた人も結構いる。 ハイブリッドカーは、エンジンを使わないで電気だけで走るところは新鮮だし、燃費が良くてCO2も少ないとなれば、一度は乗ってみたいとなるだろう。でも実際には、運転そのものは余り面白くないし、燃費だって、買った友人などに聞くと38km/Lなんてカタログの数値はとても出なくて、せいぜい20km/Lということらしい。 その原因は、燃費や排ガスを計測する10・15モードの値が、現実離れしているからである。 それに、クルマには、燃費以外にも運転の楽しさとか、デザインとか大事なことがあるし、燃費値だけでエコカー補助金を出すのもおかしいと思う。 自動車ジャーナリズムの巨匠 徳大寺氏は、本書でこうした日本のクルマの規制や税制の矛盾や、高速道路の無料化のメリットなどに、遠慮なく切り込んでいて、明解な論を展開している。 特に、ミニバンや刺激のない「ノンポリ」のクルマを大量に作ってきた日本車(特にトヨタ)に厳しい。

この本は、クルマに関心のあるユーザーだけでなく、自動車業界やジャーナリスト、お役所の人などが読んだらいいのではないだろうか。 徳大寺氏の「間違いだらけのクルマ選び」を熟読していた世代なら、ここに書かれていることがかなり理解できるし、知らないことも多くとても勉強になる。また巻末の著者推薦のエコカー各種の解説もこれから検討する人には参考になるだろう。」

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