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秋の南アルプス、北岳・間ノ岳登山 その①

2008-10-05 | 山歩き
前夜11時過ぎに自宅を出発。中央高速を甲府昭和で下り、南アルプス林道を広河原行きのバスが出る芦安に着いたのは午後2時ごろだ。芦安の市営駐車場は、少し山に分け入ったところにあって、深夜に給油警告ランプの点灯したクルマで細い道を登りつめていくのは、結構不安なものがあった。駐車場にはそれでもクルマが割と停まっていて、その中で朝5時10分の始発バスまで登山者が仮眠していると思われた。

5時10分、乗り合いタクシーのミニバンで出発(1200円也)。周囲はまだ暗いが40分ほどで広河原に到着。6時に登山開始。 100mほど登った尾根道と大樺沢の別れで、尾根道を取るもマーカーのあるルートがわからなくなって仕方なく沢方面に降りる。大樺沢の水量は相当なものだ。8時前に二股に到着。肩の小屋方面の右股コースを取る。

ここからは、九十九折の結構な登りが2時間ほど続くが、割と調子よく登る。 10時すぎには尾根に出ると、突然甲斐駒や仙丈ヶ岳が眼前に現われる。10時半、肩の小屋着。小休止し周りの景色を楽しむ。標高は3000m近いから、鳳凰三山はもちろん目下に見える。素晴らしい晴天で、見渡せば富士山、八ヶ岳、中央アルプスはもちろん、御岳、乗鞍岳、そして槍穂も見える。

しばらく眺めを楽しんで、眼の前に聳える北岳山頂に取りかかる。西側を少し巻いた道を40分ほど登って、11時半に頂上に到達。 先ほどの景色に加え、南には間ノ岳やさらにその先に塩見岳など、重厚な南アルプスの山々も遠望される。 やがて頂上の登山者は、3人、5人と増え、彼らの感嘆の声と語らいにしばし満たされる。船橋から来たという同年代の男性としばし会話するが、8月に思い切って西穂から奥穂に縦走したというこの男性は、登山歴と体力は自分と同程度と思われたが、今回好天気に誘われて金曜に休みを取ってきたという。

12時を過ぎ、さらに人も増えてきたので、北岳山荘へ向け一足先に下り始める。13時20分、北岳山荘着。一泊二食と明日のお弁当代を含めて9100円也。農鳥という9人定員の小ぶりな部屋に案内されるが、既に2人ほど先客がある。布団やシーツは清潔で乾いていたが、上がりがまちには、ほこりが少々溜まっていた。 冷水に浸したタオルで汗を拭いて着替えて横になる。食事は6時と遅いので随分時間があるが、携帯ラジオを聴いたり(携帯電話はNGなのに、FMラジオはきれいに入ったのには驚いた)、うつらうつらして部屋の中で過ごす。結局夕焼けも見ずに夕飯となった。夕食は魚の煮付けが主なおかず、1つのボウルに入った肉じゃがは6人でシェア。食事の味はまあ普通だ。盛岡から来たという中年夫婦から、早池峰や八甲田などの紅葉や温泉の話しを聞く。 この日の宿は、若い人は数えるほどで、大半は50代後半から60代と思しき中高年。しかも女性が多い。

食事後、7時のニュース前の天気予報で明日も快晴と確認し、安堵して引き上げる人々。人の引けてきた食堂でNHKニュースを見る。 麻生首相の国会答弁、相変わらず官僚の書いたメモの読み上げに終始。 「なぜ、自分の言葉で応えないのだろう。質問を事前に渡さなければいいのに」と一人ごつと、横の見知らぬ人が相槌を打つ。 これも山小屋ならではの会話。米副大統領候補のディベート。ペイリン候補は、合宿で特訓した成果が上がったのかしら、失言はなかったようだ。 2回の直接討論の後、オバマ‐バイデンの支持率が上がっているとメディアは報じている。 当然だろう、マケインとこの国政にはトウシロウの右翼お姉さんのコンビが当選したら、アメリカは世界から見放される。 

8時の消灯前に農鳥部屋の客人は、お行儀良く全員が就寝。 点いたままの裸電球を起き上がって消した。水の入ったペットボトルを枕元において、夜中にいち二度水分を補給した。部屋は結局5人部屋となってゆとりがあり、鼾大魔王もいなかったようで安眠できた。

   

   

   



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