先週末、チェロのレッスンで通っている音楽教室の発表会があった。会場は2年前と同じフィリアホールのリハーサル室。 昨年は事務局が忙しかったせいか実施されなかったが、今回で多分通算で5回目か6回目のはずだ。 最初に発表会に出たのは4年前、まだ始めて半年余りの頃、海の見える横浜山の手のイギリス館だった。 そこで2回、その後、地元のフィリアのリハーサル室が2回。 通算4回目ともなると結構、中堅からベテランの部類に入る。 今回はしかし、発表会実施の通知が2ヶ月切った段階だったということもあり、出演者は例年の半分以下。 それでも続けることで、今回は欠席でも次は出ようと思う人はいるはずだから意義は大きい、と主催者のOさんを励ました。
生徒はピアノが一番多く、幼稚園児からシニアまで。 例年お見掛けする年配の夫婦のバイオリンとピアノのデュオは、今年は奥さんの調子が悪いらしく欠席。 たまプラーザの有名パン屋 T太郎のご主人のバイオリンもなかった。 あとは声楽とチェロとフルートといったところで、時間を埋めるために先生方の演奏も多かった。
チェロ課は、3年前は生徒3人でボッケリーニの有名なメヌエットを三重奏したが、今回は私のみ。 半年先輩で近所の学校の先生をしているHさんは私より遥かに練習熱心で、半年前に地元のオケに入団し、その日はちょうどオケのコンサートと重なってしまったとかで、これも欠席。 私の演目はちょうど手がけてふた月めに入っていたベートーベンのメヌエット。 鈴木メソッドの第三巻にある曲だ。 本当に牛歩の歩みとは私のチェロのようなものを言うのであろう、一年に一巻も終わらない。 8巻まであるから、まだ終わりまで5年は優にかかる計算になる。 憧れのバッハの無伴奏を弾けるのはいつになる事やら、と気が遠くなることもある。
が、弱音ばかり言ってはおられず、恥をかかないためには、一夜漬けだろうと何だろうと少しでも練習するしかない。 週末3連休の時間を駆使して、とにかく出来るだけ仕上げるべく、本番同日は夕方まで5時間以上は弾いたろうか。 弦を押さえる左人差し指が黄色く硬くなるまでやったのは初めてだ。
その成果も少しはあったのか、もしくは既に人が座り始めた会場で恥を省みずリハーサルを一度だけやったのが良かったのか、本番では大きな崩れはなかった。 頭が真っ白になって繰り返しをすっぽかしたり、予想もしない箇所で崩れた過去の発表会の演奏から比べると少しはマシであった。 伴奏もしてくれたAki先生も「よかったじゃないですか」と言ってくれたし、まあA線で高いA音まで出したのは初めてだったし、満足とは行かないまでも、後で自己嫌悪に陥ることはない程度の演奏ではあった。
本当に週末しか楽器に触らない、それも他の用事があればそちらを優先して一週間以上触らないときもありながら、月2回のレッスンをなんとか継続していけているのは、ひとつはこの自分勝手なペースを容認してくれている先生のお陰であり、また自宅の近所でそのレッスンが受けられる気軽さも大きい。 あとはやはり自分の中で、年をとっても趣味として続けたいという意欲の小さな炎が消えないでいるからだろう。
自分がうまく弾けないことの歯がゆさのほうがもちろん大きいが、精神集中して楽器に向かうことの充足感は大きいし、下手でもチェロの音は少なくとも弾き手には耳障りにならぬ程度に寄り添ってくれると感じる。 だが、松脂を毎回しっかり弓につけることが、スムースに音を出すにはこれだけ重要だと今回初めてわかったなんて、ぼんやり漫然としか常日頃弾いてない証拠以外の何者でもないが。
生徒はピアノが一番多く、幼稚園児からシニアまで。 例年お見掛けする年配の夫婦のバイオリンとピアノのデュオは、今年は奥さんの調子が悪いらしく欠席。 たまプラーザの有名パン屋 T太郎のご主人のバイオリンもなかった。 あとは声楽とチェロとフルートといったところで、時間を埋めるために先生方の演奏も多かった。
チェロ課は、3年前は生徒3人でボッケリーニの有名なメヌエットを三重奏したが、今回は私のみ。 半年先輩で近所の学校の先生をしているHさんは私より遥かに練習熱心で、半年前に地元のオケに入団し、その日はちょうどオケのコンサートと重なってしまったとかで、これも欠席。 私の演目はちょうど手がけてふた月めに入っていたベートーベンのメヌエット。 鈴木メソッドの第三巻にある曲だ。 本当に牛歩の歩みとは私のチェロのようなものを言うのであろう、一年に一巻も終わらない。 8巻まであるから、まだ終わりまで5年は優にかかる計算になる。 憧れのバッハの無伴奏を弾けるのはいつになる事やら、と気が遠くなることもある。
が、弱音ばかり言ってはおられず、恥をかかないためには、一夜漬けだろうと何だろうと少しでも練習するしかない。 週末3連休の時間を駆使して、とにかく出来るだけ仕上げるべく、本番同日は夕方まで5時間以上は弾いたろうか。 弦を押さえる左人差し指が黄色く硬くなるまでやったのは初めてだ。
その成果も少しはあったのか、もしくは既に人が座り始めた会場で恥を省みずリハーサルを一度だけやったのが良かったのか、本番では大きな崩れはなかった。 頭が真っ白になって繰り返しをすっぽかしたり、予想もしない箇所で崩れた過去の発表会の演奏から比べると少しはマシであった。 伴奏もしてくれたAki先生も「よかったじゃないですか」と言ってくれたし、まあA線で高いA音まで出したのは初めてだったし、満足とは行かないまでも、後で自己嫌悪に陥ることはない程度の演奏ではあった。
本当に週末しか楽器に触らない、それも他の用事があればそちらを優先して一週間以上触らないときもありながら、月2回のレッスンをなんとか継続していけているのは、ひとつはこの自分勝手なペースを容認してくれている先生のお陰であり、また自宅の近所でそのレッスンが受けられる気軽さも大きい。 あとはやはり自分の中で、年をとっても趣味として続けたいという意欲の小さな炎が消えないでいるからだろう。
自分がうまく弾けないことの歯がゆさのほうがもちろん大きいが、精神集中して楽器に向かうことの充足感は大きいし、下手でもチェロの音は少なくとも弾き手には耳障りにならぬ程度に寄り添ってくれると感じる。 だが、松脂を毎回しっかり弓につけることが、スムースに音を出すにはこれだけ重要だと今回初めてわかったなんて、ぼんやり漫然としか常日頃弾いてない証拠以外の何者でもないが。
中山さん
先日ご紹介いただいてPVが上がってそのまま結構維持しています。貴サイトからの訪問者に加え、Googleとかでも検索で引っかかっているようです。 チェロは少しずつ面白くなってきた気がします。