中学生になって、文学も読んでみようと思った。
「狭き門」(アンドレ・ジイド作)や「車輪の下」(ヘルマン・ヘッセ作)、「女の一生」(モーパッサン作)。
日本文学は、山本有三の「真実一路」、「路傍の石」などを読んだ。
当時より2、3年遡るころに、映画の『ベン・ハー』(ウイリアム・ワイラー監督、1959年)が評判高かったので興味を覚え、
その原作(ルー・ウォリス作)も買って読んだ。
この『ベン・ハー』がリバイバル上映されて、やっと観れたのが中学卒業の春休みの時である。
時、所は、ローマ帝国時代のユダヤ属州、エルサレム。
ユダヤ王族ハー家のベン・ハーは、赴任した司令官メッサラと旧交を温めるが、
メッサラから反抗者を密告するように迫られ、拒否する。
しばらく後、グラトゥス総督がローマ部隊を引き連れてエルサレムに入り、ハー家の真下に来た時に、
屋上でベン・ハーと共に眺めていた妹は、運悪く瓦が外れて、誤って落としてしまった。
この事件が総督の暗殺未遂容疑となり、無実の訴えをするベン・ハーにメッサラは聞く耳を持たなかった。
そのため、ベン・ハーはガレー船送り、母と妹は地下牢に閉じ込められることになり、ハー家は一家離散。
ガレー船までの道のりの途中、ベン・ハーは咽喉の渇きに倒れそうになりながら、ナザレの地に来る。
他の者には水を与えられるが、ベン・ハーだけは護衛隊長によって飲ませて貰えない。
死の直面状態にあるベン・ハーに、そぉと柄杓の水を差し出す人がいた。
誰であろう、その人物こそイエス・キリストであった・・・・
ガレー船と海賊船との海戦の凄まじさ。
そして、クライマックスの4頭立て馬車の戦車競争。
ベン・ハーとメッサラの、確執から始まった敵対関係の決着が切って落とされる。
轟音を立てて走る馬車。
キャメラの素早い切り替え。その競争のスピード感。
競技場内の歓声。興奮のルツボ。
大画面のド迫力。手に汗を握るとはこのことか。
それもそのはずである。
場内一体となった音響効果が凄いのである。
アカデミー賞11部門受賞のうち、音響賞、視覚効果賞も取っているのである。
数ある映画の中で、劇場で観なければ意味がない作品がある。
DVD等でテレビ場面で観て感動したとしても、本当の良さが伝わらない作品がある。
それが『ベン・ハー』である。
「狭き門」(アンドレ・ジイド作)や「車輪の下」(ヘルマン・ヘッセ作)、「女の一生」(モーパッサン作)。
日本文学は、山本有三の「真実一路」、「路傍の石」などを読んだ。
当時より2、3年遡るころに、映画の『ベン・ハー』(ウイリアム・ワイラー監督、1959年)が評判高かったので興味を覚え、
その原作(ルー・ウォリス作)も買って読んだ。
この『ベン・ハー』がリバイバル上映されて、やっと観れたのが中学卒業の春休みの時である。
時、所は、ローマ帝国時代のユダヤ属州、エルサレム。
ユダヤ王族ハー家のベン・ハーは、赴任した司令官メッサラと旧交を温めるが、
メッサラから反抗者を密告するように迫られ、拒否する。
しばらく後、グラトゥス総督がローマ部隊を引き連れてエルサレムに入り、ハー家の真下に来た時に、
屋上でベン・ハーと共に眺めていた妹は、運悪く瓦が外れて、誤って落としてしまった。
この事件が総督の暗殺未遂容疑となり、無実の訴えをするベン・ハーにメッサラは聞く耳を持たなかった。
そのため、ベン・ハーはガレー船送り、母と妹は地下牢に閉じ込められることになり、ハー家は一家離散。
ガレー船までの道のりの途中、ベン・ハーは咽喉の渇きに倒れそうになりながら、ナザレの地に来る。
他の者には水を与えられるが、ベン・ハーだけは護衛隊長によって飲ませて貰えない。
死の直面状態にあるベン・ハーに、そぉと柄杓の水を差し出す人がいた。
誰であろう、その人物こそイエス・キリストであった・・・・
ガレー船と海賊船との海戦の凄まじさ。
そして、クライマックスの4頭立て馬車の戦車競争。
ベン・ハーとメッサラの、確執から始まった敵対関係の決着が切って落とされる。
轟音を立てて走る馬車。
キャメラの素早い切り替え。その競争のスピード感。
競技場内の歓声。興奮のルツボ。
大画面のド迫力。手に汗を握るとはこのことか。
それもそのはずである。
場内一体となった音響効果が凄いのである。
アカデミー賞11部門受賞のうち、音響賞、視覚効果賞も取っているのである。
数ある映画の中で、劇場で観なければ意味がない作品がある。
DVD等でテレビ場面で観て感動したとしても、本当の良さが伝わらない作品がある。
それが『ベン・ハー』である。