![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/4f/d2399664f48534018e4250b7c10ec553.jpg)
昔、映画館で観た記憶がないので、たぶんテレビだろうと不確かなのに、映像の方は鮮明に記憶されている作品がある。
題名は『情婦マノン』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、1948年)。
時は戦後。イスラエルに向う貨物船が、出港時、亡命ユダヤ人の一団を乗船させる。
船倉をユダヤ人たちにあてがったが、そこには男女二人の密航者が隠れていた。
名は、ロベール・デグリューとマノン・レスコー。
二人を送り返そうとする船長に、ロベールはマノンとのなれそめからのいきさつを話し出す。
連合軍の上陸作戦によって解放されかかっているノルマンディーの町。
ナチと通じていたとして、町の住民たちが居酒屋のマノンを取り押さえ、髪を切ろうとしている。
フランス遊撃隊は、住民のリンチを止め、警察に引き渡すまでマノンを教会に監禁することにした。
そして、その監視役はロベールがした。
監視をしていたロベールは、いつしかマノンの虜になってしまい、パリへ向けて二人で逃走する・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/f0/bd31589b1056adece4d0bb462ca6cbcb.jpg)
ロベールはマノンに夢中である。マノンだってロベールが好きでたまらない。
しかし、マノンは貧乏が嫌い、おまけに家事もイヤ、する事が奔放。そんな性格。
だからロベールが、親がいる田舎に一緒に行こうと言っても、パリがいいと言う。
いつしか身飾り品をつけ出したマノンを不審に思うロベールが、彼女の後をつけていけば、そこは高級売春宿。
ひと悶着あっても、マノンを手放せないロベールは許してしまう。
闇取引の相手の米軍将校が除隊となって帰国する時、その将校と結婚するというマノン。
そのマノンを追うために、マノンの兄レオンを殺してしまうロベール。
そして、ロベールとマノンの逃避行。
いきさつを聞いた船長は情にほだされ、下船するユダヤ人の中に二人を紛れ込ます。
これで一件落着の目出度しみたいだが、そうはいかない。ロベールとマノンにとって、これからが真の逃避行となる。
それに並行して、観る者の脳裏に一コマずつ映像が焼き付いていく。
イスラエルに向けて、荒涼とした岩肌をユダヤ人たちの後についていく二人。
現れるアラブの一団。撃たれるマノン。
死んだマノンの足を持ち、背負って砂漠を歩くロベール。
力尽きるロベール。マノンの顔だけを残して砂に埋めるロベール。
「死んで、やっと僕だけのものになった」と語り、マノンに寄り添うロベール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/27/47d9a0463cd865dc7a936f0739b9ab92.jpg)
アべ・プレヴォー原作の『マノン・レスコー』を現代に置き換えて、戦前映画と決別した後半の斬新な作りが印象強く残っている。
これが、「究極の愛」というものかと一人で納得し、現実にマノンのような女性と知り合ったらチョット困るけど、
それでも映画の中のマノンだったら魅力的でいいな、小悪魔的な“セシル・オーブリー”が絶対いいな、とその当時から変わらず思っている。
題名は『情婦マノン』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、1948年)。
時は戦後。イスラエルに向う貨物船が、出港時、亡命ユダヤ人の一団を乗船させる。
船倉をユダヤ人たちにあてがったが、そこには男女二人の密航者が隠れていた。
名は、ロベール・デグリューとマノン・レスコー。
二人を送り返そうとする船長に、ロベールはマノンとのなれそめからのいきさつを話し出す。
連合軍の上陸作戦によって解放されかかっているノルマンディーの町。
ナチと通じていたとして、町の住民たちが居酒屋のマノンを取り押さえ、髪を切ろうとしている。
フランス遊撃隊は、住民のリンチを止め、警察に引き渡すまでマノンを教会に監禁することにした。
そして、その監視役はロベールがした。
監視をしていたロベールは、いつしかマノンの虜になってしまい、パリへ向けて二人で逃走する・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/f0/bd31589b1056adece4d0bb462ca6cbcb.jpg)
ロベールはマノンに夢中である。マノンだってロベールが好きでたまらない。
しかし、マノンは貧乏が嫌い、おまけに家事もイヤ、する事が奔放。そんな性格。
だからロベールが、親がいる田舎に一緒に行こうと言っても、パリがいいと言う。
いつしか身飾り品をつけ出したマノンを不審に思うロベールが、彼女の後をつけていけば、そこは高級売春宿。
ひと悶着あっても、マノンを手放せないロベールは許してしまう。
闇取引の相手の米軍将校が除隊となって帰国する時、その将校と結婚するというマノン。
そのマノンを追うために、マノンの兄レオンを殺してしまうロベール。
そして、ロベールとマノンの逃避行。
いきさつを聞いた船長は情にほだされ、下船するユダヤ人の中に二人を紛れ込ます。
これで一件落着の目出度しみたいだが、そうはいかない。ロベールとマノンにとって、これからが真の逃避行となる。
それに並行して、観る者の脳裏に一コマずつ映像が焼き付いていく。
イスラエルに向けて、荒涼とした岩肌をユダヤ人たちの後についていく二人。
現れるアラブの一団。撃たれるマノン。
死んだマノンの足を持ち、背負って砂漠を歩くロベール。
力尽きるロベール。マノンの顔だけを残して砂に埋めるロベール。
「死んで、やっと僕だけのものになった」と語り、マノンに寄り添うロベール。
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アべ・プレヴォー原作の『マノン・レスコー』を現代に置き換えて、戦前映画と決別した後半の斬新な作りが印象強く残っている。
これが、「究極の愛」というものかと一人で納得し、現実にマノンのような女性と知り合ったらチョット困るけど、
それでも映画の中のマノンだったら魅力的でいいな、小悪魔的な“セシル・オーブリー”が絶対いいな、とその当時から変わらず思っている。
正直、5年前の記事でも読んでいただいている方がいるのだなと感激しています。
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のこの作品は、あの有名な「恐怖の報酬」と共に、忘れようにも忘れることができません。
勿論、「犯罪河岸」や「悪魔のような女」も凄いなと思っています。
男の愛が哀れで、憐れで。
砂漠は死のイメージ。
古い作品なので、筋を全部ばらしてしまいました。
無茶苦茶好きな映画ですけど、こういう内容って女性の目から見るとどうなんでしょうね。
観られたら、是非感想をお願いします。
あったら借りてきます~
まだTUTAYAの中全部コーナーを見てないので・・・