ポケットの中で映画を温めて

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『レディ・プレイヤー1』を観て

2018年05月09日 | 2010年代映画(外国)
スピルバーグの作品を久々に観た。
題名は、新作の『レディ・プレイヤー1』(スティーヴン・スピルバーグ監督、2018年)。

西暦2045年。
貧富の差が激しくなった世界では、人類の歴史を変えたバーチャルネットワークシステム“オアシス”の中に存在する理想郷だけが若者たちの希望となっていた。
そこでは、想像したことすべてが現実になり、誰でも何にでもなれたのだ。

そんなある日、突如、オアシスに世界へ向けてメッセージが発信される。
それは、この仮想世界を開発し、巨万の富を築いたジェームズ・ハリデーの死を伝え、オアシスに隠された謎を解き明かした者にすべての遺産を譲り渡すというものだった。

その秘密を巡って幕を開ける激しい争奪戦。
荒廃した街で暮らし、オアシスを唯一の居場所としてきた17歳の少年ウェイドもその争奪戦に加わる。
だが、その過酷なレースを支配しようと、巨大な組織が姿を現す。
謎の美女アルテミスや仲間たちとの出会いを経験したウェイドは、果たしてその陰謀を阻止し、仲間と共に世界を守ることはできるのか・・・
(Movie Walkerより)

隠された謎を解き明かすとは、3つの鍵を見つけ、その上で“イースター・エッグ”という物を探し当てるということ。
まさしくゲームの世界。
そして登場してくるのが、アメリカばかりか日本のアニメやゲームのキャラクター、アイテムまであり、その豊富さに驚く。
と言っても私からすると、アニメとかゲームにほとんど縁がなく、やたらといろんなものが出てくることに目を見張り、凄いなと感心するばかりである。

一番興味を覚えワクワクしたのが、『シャイニング』の場面。
この映画(スタンリー・キューブリック監督、1980年)だったら十二分に知っている。
なので面白さが倍増する。
ということは、個々に思い入れがあるだろう若い世代の人たちには、ここに出てくる馴染みのキャラクターたちのバトルを目にすれば、堪らないほどの楽しさだろうなとも思う。

それにしてもスピルバーグ、もう70歳を過ぎたというのに、その感性の若さにはホトホト感心する。
そればかりか、作品の内容としても仮想現実と現実の世界をうまくクロスさせながら、最後までグイグイとノンストップで話を引っ張っていくのには唯々脱帽しかない。

ただ、ゲーム等に縁遠い私にとっては、やはりどうしても興奮感までは味わえず冷静にしか観れなかった。
と言ってみても、この作品の奥行き感に無条件で面白かったというのが感想である。

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