ここの所、映画館から足が遠のいている。
外は雨。で、レンタル店に行ってDVDを借りてきた。
イランの監督、アスガー・ファルハディの『ある過去の行方』(2013年)。
同監督の『別離』(2011年)に衝撃を受け、次作もと思いながらつい見過してしまった作品である。
パリの空港で、再会を微笑み合う男と女。
しかし、イラン人のアーマドが4年ぶりに妻マリーと再会した理由は、離婚の手続きをするためであった。
アーマドはマリーにホテルの予約を頼んでおいたが、彼女はしていなかった。
帰路の車中で妻は、最近、長女のリュシーが夜になってもなかなか帰らず、家に寄り付かなくなって来たことを言う。
二人が家に着くと、男の子と女の子が外れた自転車のチェーンを直しそうとしている。
それを、直してやるアーマド・・・・
この作品は、本当は少しもあらすじを話さない方がいい。
日常会話から徐々に内容の筋立てがわかりだし、その人間関係もわかるようになってくる。
夫婦の微妙な間柄。夫と子供たちとの実の関係。結婚しようとしている男サミールと妻との関係。夫とサミールの立場。
そして、長女がサミールを嫌う理由。
この長女リュシーがサミールを嫌う本当の理由が最大のポイントとなって、その事実が少しずつ露わになり、真実に近づいていく。
しかし、真実と思ったことが二転三転し、話はスリリングにどんどん展開する。
そして、家族とは何か。人と人との関係、愛することとは何か。が重く鋭く突き刺さる。
本来は、もっと書き進めたいが、となると筋となる内容を書かなければならないので省略する。
これは第一級の作品である。
今後のファルハディの作品は見逃せないと思うし、それ以前の作品も是非観なければならないと思った。
考えさせられる、満足感の残る良い作品であった、というのが私の感想である。
外は雨。で、レンタル店に行ってDVDを借りてきた。
イランの監督、アスガー・ファルハディの『ある過去の行方』(2013年)。
同監督の『別離』(2011年)に衝撃を受け、次作もと思いながらつい見過してしまった作品である。
パリの空港で、再会を微笑み合う男と女。
しかし、イラン人のアーマドが4年ぶりに妻マリーと再会した理由は、離婚の手続きをするためであった。
アーマドはマリーにホテルの予約を頼んでおいたが、彼女はしていなかった。
帰路の車中で妻は、最近、長女のリュシーが夜になってもなかなか帰らず、家に寄り付かなくなって来たことを言う。
二人が家に着くと、男の子と女の子が外れた自転車のチェーンを直しそうとしている。
それを、直してやるアーマド・・・・
この作品は、本当は少しもあらすじを話さない方がいい。
日常会話から徐々に内容の筋立てがわかりだし、その人間関係もわかるようになってくる。
夫婦の微妙な間柄。夫と子供たちとの実の関係。結婚しようとしている男サミールと妻との関係。夫とサミールの立場。
そして、長女がサミールを嫌う理由。
この長女リュシーがサミールを嫌う本当の理由が最大のポイントとなって、その事実が少しずつ露わになり、真実に近づいていく。
しかし、真実と思ったことが二転三転し、話はスリリングにどんどん展開する。
そして、家族とは何か。人と人との関係、愛することとは何か。が重く鋭く突き刺さる。
本来は、もっと書き進めたいが、となると筋となる内容を書かなければならないので省略する。
これは第一級の作品である。
今後のファルハディの作品は見逃せないと思うし、それ以前の作品も是非観なければならないと思った。
考えさせられる、満足感の残る良い作品であった、というのが私の感想である。
是非機会をみつけてみてみたいです。
※このくらいの文章の長さだと読みやすいです。
★ 『別離』の話をします ★
イランの社会制度が日本と全然違っていて、そこが映画のミソになっています。ですから、絶対に日本映画には出来ない内容です。
また、一見何気なく見えるラストが、いつまでも印象に残ります。
次は『彼女が消えた浜辺』を探して観てみようと思っています。