《自分の趣味全開で絶対読んだ方ほうがいいと思う岩波文庫》という企画があったことを最近知った。諸兄諸姉の基調が窺われる選択に触発され、自分も感銘を受けた数多の本から
《自分の趣味全開で選んだ座右の岩波文庫10選》(令和四年神無月版)をまとめた。改めて本棚に並ぶ各社の文庫本を眺めると、岩波文庫に限らず、新旧の同じ本が幾冊もあちこちに顔を覗かせるのが御愛嬌である。読み直そうとして何処に仕舞ったのやら、捜すも見当たらずに再度買い求めるという不心得がやたら多い為である。
ところで話題の岡義武名誉教授著『山縣有朋 明治日本の象徴』を早速求めんとすれば時すでに遅し、只今岩波文庫の紙本は重版中であった。電子書籍版は入手可能でダウンロードしたものの、紙本が出回ればまた買い足している様な気がする。
京都、南禅寺の山縣元帥別邸、無鄰菴の庭園は山縣三名園の一つで、七代目小川治兵衛作庭の日本の原風景を彷彿とさせる池泉廻遊式庭園である。COVID-19蔓延下の入場制限中であるが、秋が一段と深まる時節に再び伺えたらと願っている。