大和未生流の新年祝賀会、四代家元襲名披露の会が先日開催された。会の冒頭、年明けの元日に能登半島を襲った地震で犠牲となられた方々へ1分間の黙祷を捧げた。2020年初頭に国内で初めてCOVID-19感染者が確認され、昨年2023年5月に5類移行となったが、流派の新年会開催は長らく自粛されていた。2022年に一門を慈しみお導き下さった三代御家元が永眠され、同年就任された四代御家元は、この四年ぶりの新年会、襲名披露の会の御挨拶として創流からの理念を遵守、伝承する重責を熱くお語りになった。
会場は名勝旧大乗院庭園に隣接する歴史ある奈良ホテルである。御多忙の中を御臨席いただいた東大寺・筒井寛昭御長老様、御来賓の御方からは御心の籠った御祝辞を賜り、恒例の新師範の初生け披露があり、新春を寿ぐ熟練の音楽演奏が続き、厳粛な中にも和やかで豊かな一日であった。