2015-0815-man1839
万葉短歌1839 君がため1675
君がため 山田の沢に ゑぐ摘むと
雪消の水に 裳の裾濡れぬ ○
1675 万葉短歌1839 ShuE275 2015-0815-man1839
□きみがため やまだのさはに ゑぐつむと
ゆきげのみづに ものすそぬれぬ
○=未詳。
【編者注】「詠雪」(1832~1842、11首)の第8首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第28首。
【訓注】君がため(きみがため=為君)。ゑぐ(恵具)[くろくわい(黒慈姑、芍)。莎草、蚊帳釣草。〔講談社「万葉集事典」〕芹の異名とも。集中2か所。11-2760佪具]。雪消(ゆきげ)。裳の裾(ものすそ=裳裾)。