万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4491 大き海の4162

2022年09月22日 | 万葉短歌

2022-0922-man4491
万葉短歌4491 大き海の4162

大き海の 水底深く 思ひつつ
裳引き平しし 菅原の里  大伴家持

4162     万葉短歌4491 ShuJ764 2022-0922-man4491
 
□おほきうみの みなそこふかく おもひつつ
  もびきならしし すがはらのさと
〇大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第199首。左注に、「右一首藤原宿奈麻呂(ふじはらの すくなまろの)朝臣〔(藤原宇合の次男)〕之妻石川女郎薄愛(あいをうすくし)離別(りべつせらえ)悲恨(かなしびうらみて)作歌也 年月未詳」。下記注。
【訓注】大き海の 水底(おほきうみの みなそこ=於保吉宇美能 美奈曽己)[「心の底の深いことの譬え」]。裳引き平しし(もびきならしし=毛婢伎奈良之思)[「門前で男を待つさま」]。菅原(すがはら=須我波良)[「奈良市菅原町一帯」]。
【編者注-石川女郎】いしかはの いらつめ。左注参照。『万葉集事典』に載る同名人物(1)~(6)とは別人の(7)、この一首だけ。