百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

日本コナモン協会

2007-04-20 21:24:57 | 料理
コナモン・・・といわれるとつい思い浮かぶのが「お好み焼き」「たこ焼き」・・その発想では貧困?!なようです。粉になることでうどんはもとよりそば、餅、ケーキやパン、パスタやスパゲティに至るまで、またいろいろな野菜やお肉、お魚も、粉を振りかけ調理することでまたも格別な料理に大変身!!ということは、カレーや天ぷらやフライもコナモン料理のひとつ??
5月7日は『コナモンの日』
詳しくは、『日本コナモン協会』http://konamon.com/index.htmlまで

保存食

2007-04-19 22:58:28 | 料理
『食』のカタチはなるほど変わってきている。
昔は、保存食というと味噌・漬物・梅干程度でいろいろなものが保存できるなんてことは考えられなかったし、実際出来なかった。それを長期間(現在のものは一般的に3~4年)保存を可能にしたのが、缶詰の技術。その缶詰は、基本的に調理済みなので、あけてすぐ、または簡易な加熱などのみでそのまま食べることができる。製造時に完全に殺菌がされており、尚且つ缶に損傷が無い場合に限り、数10年以上経過した物でも食用に堪えられる。日本では1871年に長崎でイワシの缶詰の試作が行われ、本格的な生産が始まったのは1877年北海道石狩市だったそうだ。でも、本格的に普及するきっかけは、1923年の関東大震災以降で、アメリカから送られた支援物資に缶詰が用いられたことによるものといわれている。
現在はその缶詰よりも冷凍技術の進化で冷凍食品が幅を利かせているが、冷凍食品の弱点はエネルギーコストがかかり過ぎている点や災害時には緊急援助物質にはなりえない点だろう。
缶詰の延長線上の技術としてレトルトが上げられるが、低温レトルト殺菌が発明されたのは1955年で、現在は業務用での需要が高いといわれている。
カップヌードルの普及のきっかけは、あの1972年2月の浅間山荘事件といわれており、緊急時に活用されたことで注目を浴び、その後一般的に普及するというパターンがこういう食品(保存食)の特徴なのだろうか。


リーダーの条件

2007-04-18 21:28:19 | 環境
孫子は兵法の九変篇で「将に五危あり」とトップが陥りやすい誤ちを以下の通り、五つ指摘している。
・必死は殺され(策もなく必死に戦うだけだと殺され)、
・必生は虜(トリコ)にされ(生き永らえることに執着すると虜にされ)、
・忿速(フンソク:短気のこと)は侮(アナド)られ(短気だと軽く挑発に乗せられ)
・廉潔は辱められ(潔癖すぎるとそこにつけ入られ)、
・愛民は煩(ワズラワ)される(情にもろいと判断に迷わされる)。
なるほど、ということは、常に自らが無知であること悟り、切磋琢磨の日々を忘れないで、謙虚でかつ健全な不満を持ち続けることが何よりも大切ということになるのであろう。そして、やっぱり“ネアカ(明るく、元気)”であることに尽きそうだ。決して悲観的に捉えるのではなく、まずは、輝く理想と大きな夢をいだいて燃えていれば、まわりもぼちぼちついてきてくれるであろう。そして、仕事は楽しもう!!慌てず、焦らず、一歩ずつ!!!
 
         

柳井 正

2007-04-17 22:59:22 | 循環
あのユニクロの柳井さんはレイ・クロックの金言を以下のようにまとめている。
○成功者の発想法・・・Be daring Be first Be different(勇気を持って、誰よりも先に、人と違ったことをする)
○失敗を乗り越える力・・・幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。リスクのないところには成功はなく、したがって幸福もない。原理原則を「知る」ことと「わかる」こととは違うことにまずは気づくこと。
○リーダーシップ・・・「あきらめずに頑張り通せば、夢は必ず叶う」決してあきらめない、困難に突き当たっても経営者はあきらめてはいけない。
○成長する組織づくり、人材づくり・・・人の視線でものを見る、寛容性や他人への共感が必要。組織や仕組みで会社が成長を続けていけるように考えること。
○ヒットの作り方・・・売れる商品とは、誰もがまだ作っていなかったもの、また買いたいと思わせるものをつくること。
○ライバルとどう戦うのか・・・同じ土俵に上がっては駄目。自分だけのポジションを新しくつくること。そして、そこを大きく伸ばしていく。
○大富豪の金銭感覚・・・お金を崇拝したことも、お金のために働いたこともない。自尊心と達成感のために働いている。

イタリアの食に未来をみつける?!

2007-04-16 23:17:13 | 料理
北イタリアの田舎ブラに本部を置くスローフード協会は、言わずと知れた国際団体で、以下の3つを指針に掲げている。
1. 消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。
2. 質のよい素材を提供する小生産者を守る。
3. 子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。
なるほど、この協会は、この指針からもわかるように、単なる流行や思いつき、商業主義に侵されていない協会であることがよくわかる。
イタリアには、何故、スタバもコンビニもシャッター通りもないのか?
気軽に入れる立食中心の店であり、時にケーキ屋やジェラート屋、タバコ屋、トトカルチョ屋、コンビニにも変身する事が出来るというバールというお店とは何か?そのお店は、単にお酒を提供するカウンターバーでもないらしいし、喫茶店とも少し違うという。お客さんの細かいオーダーに対応したコーヒー(エスプレッソ)や軽食ならほぼ何にでも提供でき、おまけにお酒におつまみでも別に構わないという。そんなバールは、人口5800万の国内に、個人経営の店を中心に155609軒も存在している(2006年現在)という、つまり372名に1店舗存在する計算になる。そして、イタリア人の98%がバールを利用し、外食費のうち約1/3をそこに投じているという。
そんなバールは、イタリアの象徴、また、食の標準化(スタバ化、マクドナルド化)に対抗する最後の砦、そして地域地域の古くて新しい食のあり方をみつめる今後の試金石であるような気がしてならない。

オーガニック製品

2007-04-15 21:47:28 | 農業
アメリカではセレブを中心にオーガニック製品がトレンディなものになってきているといいます。あのウォルマートがオーガニック食品やコットン製品を発売したのは、流通業界ではセンセーショナルな出来事で、あのリーバイスがオーガニックコットンジーンズの販売を始めたり、高級ブランドがオーガニック生地を採用するという噂もあるようです。
アメリカでは、オーガニックはトレンディ物と日常生活に必要な食品類という両面から、消費者に徐々に浸透してきているようで、今年の2月10日付のニューズウィーク誌では、『オーガニック素材は、いまや、ヒッピーのものだけではなくなった』と題する記事が掲載されたと聞きます。
オーガニックが全て良いわけではないと思いますが、オーガニックはどの点を評価されて今後どう拡がっていくのか、また既存の商品とどう棲み分けをし、消費者は本当に自分がどうありたいと思っているのか、それはどういうライフスタイルの中からの思いで、商品の「何」を認め、買い物としてベストだと考えるのか、また今後市場に溢れんばかりの商品の山から、何を判断基準に選択購入していくのか、農業者は農業者で今後ますます本当のオーガニックのあり方を追求していく覚悟が必要になりそうですが、消費者もしっかり自己責任の中で、更に勉学を積む必要がありそうに思えてきます。
※写真は現在の圃場のトマト

有機農業とは・・・

2007-04-14 23:57:24 | 循環
有機とは・・『機(トキ)有(ア)ルベシ』と読むんですといった人がいたという。その人は、あの黒澤酉蔵氏。黒澤氏は言わずと知れた北海道の農業の基盤づくり、土づくり、人づくりに尽力されたことで有名で「健民は健土より、健土は愛土より」「神を愛し、人を愛し、土を愛す」をモットーとされていた。「『機(トキ)有(ア)ルベシ』すべての存在には、それぞれの時期がある。逆にまたその時節、無くしてはありえない。」ということか。
今回の有機農業推進法の施行に伴い、われわれ農業者に何が出来るのか・・・についていろいろな方々と語り合わさせて頂いてきたが、やはり大切なのが「有機農業を農薬、化学肥料を使わず自然の物質を循環させて作物や家畜を育てる農業」という狭い範疇で捉えるべきではなく、『機(トキ)有(ア)ルベシ』と大きく捉え、命育む農業、地球全体の生態系の維持をするわれわれの生きざまにその本質があり、決してそれらは農業者だけで成り立つものではないと考える方が良さそうだということに改めて気付かされる。
例えば滋賀県の場合、琵琶湖を真ん中に、周囲はぐるっと山々に囲まれている。山々から平野部に流れ込んだ河川は、いずれ必ず琵琶湖に注ぐ(一部注がない河川もあるが)。われわれは林業や漁業、第一次産業の方々だけでなく、様々な産業の方および官公庁、学校・教育関連の方と連携し、少し俯瞰した中で琵琶湖を常に見つめ、琵琶湖の生態系をしっかり守れる地域づくりを急ぐことなく一歩一歩確実に進めることにこの活動の本質が見出してみたい。

二酸化炭素排出量削減

2007-04-14 02:08:24 | 環境
二酸化炭素排出量の削減にはいろいろな方法が考えられる。
例えば、家庭で消費する電力の約半分を占めているといわれている『エアコンの温度を、夏は2℃高めに冬は2℃低めに設定する』とその半分、つまり家庭の消費電力の約1/4が削減出来るといわれており、日々の生活の中で細かいことになるが
・電化製品のプラク゜を抜く・再生紙を利用する等、常に心がけていればそんなに難しくはない削減法がある。
外出の際には・出来るだけ、自転車や公共交通機関を利用することで、車を使っわないようにする、また車を利用する場合でも・空気圧等の整備を週一回しっかりするだけで約3㌫の燃費の削減にはなるようだ。
他には、・有機野菜を食べる・地産地消に心がける・冷凍食品を避ける等の工夫をすることは案外簡単で身体にもよさそうに思える。有機野菜は慣行野菜に較べて二酸化炭素をたくさん吸収している土壌で育っているといわれており、地産地消はフードマイレージの視点でエネルギーコストが約1/5に、冷凍食品は約10倍のエネルギーコスト増になっているらしい。
『木を植える』という行為も、環境保全自然保護の視点のみではなく、二酸化炭素の吸収量(1本の木は、生涯1㌧の二酸化炭素を吸収するらしい)の視点や木陰は温暖化防止に繋がっている。
少し視点を変えてみると、一石二鳥に繋がることも多く、二酸化炭素の削減に努めた節電は節約に繋がったり、美味しい食卓や自然保護は二酸化炭素の削減に繋がったり、つまり視点を変えて楽しくススメル“二酸化炭素排出量削減”もあり!!かも。

志本主義

2007-04-12 23:13:30 | 農業
志本主義??
資本主義とは何か・・・言わずと知れた資本(貨幣)が社会の中に介在し、運動を展開することで利潤をもたらす経済主義の一形態。また資本主義社会はというと、一部の資本家に社会を牛耳られているような錯覚に陥ったりするが、決してそういう社会を指しているのではなく、多様性を持ちながら現代社会をリードしてきた経済社会の一形態だといえるのではないか。以前そういうと、マルクスは、剰余価値理論を労働者の生み出す唯一の価値とて意義付け、資本家による労働者からの搾取を基本的理論として構築している資本主義はその利潤の追求で自ら崩壊すると説いた。まだ結論が出たというには拙速な感が否めないが、21世紀を迎え、共産主義はほぼ崩壊したところをみると、マルクスの考え方にも矛盾点が何らかあったように思える。
さて、ところで、志本主義とは・・・個々人の意志を大切にする主義というか、もっと人間チックな生き方を推奨する社会形成というか、もっと自然な生き方の提案として考えてみたいと思ったのが発想の原点で、資本を介在させることでは、やはり金本位、拝金主義になりがちな資本主義や労働者がなかなか主体者になりきれない共産主義とは異なる、もっともっと自然な未来の“夢”のあるカタチの主義として『農業をベースとしたムラづくりの根本主義』=志本主義??はありえなくないなぁと少し思っただけなのです・・・。

田んぼとの関わり

2007-04-11 23:52:21 | 農業
田んぼとの関わりも、様々な関わりの方法がある。
例えば、環境視点。自然環境と水稲はどのように関わり合い、水稲はどう自然環境に影響を与えているか。・生き物の生態系・二酸化炭素の排出量・窒素循環等をみていくなかで現代社会における水稲の役割を考える。
例えば、経済視点。規模の拡大と経済効率との関連、慣行農法と有機農法の生産性比較、生産法人と家内農業との生産性比較、生産農家と生産および加工農家の生産効率、また戦前と戦後、現在と将来の経営分析をすることで今後の農業の方向性を模索する。
例えば、食の視点。日本の“主食”米を文化や伝統から紐解く、各地方ごとの米を中心にした食文化の違いや東南アジアにおける食文化に対する水稲の関わり等、弥生時代以降の食の変遷等文化と歴史の根流を見つめる。
例えば、食育。学校の総合学習での苗栽培、田植えに始まり、草取り、稲刈り、餅つき、また実際に学校給食で食することで、環境と食と農の連携をもっともわかりやすいカタチで体現してみる。
例えば、宗教。自らが大地の恵みに感謝し、祭祀(儀式、儀礼)も踏まえた中で“農”、特に水稲との関係を語る。
例えば、生き方。人生哲学を学ぶかのように、水稲と関わりを持つ。春に種を撒き、苗を植える。夏に汗を流し、草をとる、秋に稲を刈り、結束、はざかけをし、冬に餅をつき、藁を編む、まさに人生そのもの、四季と共に生を感じる。
考えてみると『田んぼ』だけでも、いろいろな視点で関係が持つことが出来る。そう考えるとやはり“農”は、ただ単なる産業の枠の中だけで語り切れるものではなさそうだ。