
愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子
画像の句碑は小田原文学館にあるものです。
昨年の十月、歌人12名で小田原に出かけたのです。
もっと遠い昔のような気さえします。
ぼくはご存知のとおり俳句には極めて暗く
ここで初めて知った句です。
沖遠く泳ぐは喩だとしても
海原をクロールで泳ぐ女性を思い浮かべました。
つまり「藤田湘子」を女性だと思っていたのです。
このご時世パソコンで検索すれば
「ふじたしょうし」という男性俳人だとわかります。
男性の句として改めて読み直してみても
ぼくの最初のイメージが変わることはありません。