「帆」35号 佐藤よしみ 10/27発行
「開放区」時代から「蓮」の時代を経てのお付き合い。
で、ありながら私にとっては謎の多い歌人である。
佐藤よしみ「砂山」30首と
連載「琉歌(うた)の見える場所(24)」が載る。
「砂山」より
たとうれば潮がゆっくり引くように君の中からわれは遠のく
容赦なく潮は満ち来て砂山を奪いぬ切なき記憶の初め
だれでも自分のうたは推敲に推敲を重ねている。
言葉選び、語順、「てにをはのが」は当然のこと。
特に個人誌の発行者は磨きに磨いた作品を読者に
提示していることがわかる。