
『二〇二〇年 コロナ禍歌集』現代歌人協会編
発行人 栗木京子 ¥500.-
現代歌人協会会員による合同歌集が届いた。
会員から571首が寄せられている。
2013年3月の『東日本大震災歌集』以来の合同歌集である。
軒下に今年も燕はやってきて人間だけがコロナ禍にいる 石川幸雄
と、画像に掲げてみたものの、
私は今回、作品を出さなかった。
というより、出せなかった。
いつの間にか締切が過ぎていたからである。
それだけの理由。
とは、いうものの
コロナをうたにしたくないという思いもなくはなかった。
とは、いうものの、詠むべきであると思わなくもない。
昨夜、ぱらぱらっと捲った程度だがみなさん真剣に詠んでおられる。
それが、なんだか、ちょっと気恥ずかしくなってくる。
私の定型に対する照れなのか、慣れなのか。
「機会詩としての短歌」の貴重な資料として
これから残ってゆくものだろう。