セラピストのつぶやき

まあ、おもにつぶやきです。オモニ!

『死について考える』

2020-04-29 21:31:49 | 哲学


遠藤周作の本は、20代の頃『おバカさん』という小説を読んで、「ぼくもだまされる人生でありたいなあ。」と思って以来。


根底の根底に「謙虚」のある人で、やはり読んでておもしろい。


ぼくにとっての「死」とは、【次の世で急務が待っている】という解釈ですが、いろんな人の死への考え方が紹介されています。


「死ぬのは海に入るようなもの。はじめは冷たいがやがて慣れる。」「死ぬことはさなぎが蝶になるようなもの。形を残して旅立つ。」



遠藤周作本人がこの本で伝えたかったのは、「取り乱して死んでもいい。」ということかな。立派に死ぬことを日本人は望みがちだけど、神はあまりその辺気にしてない、と。


今日続きを読んでいて、すごく思い至った箇所は、

「人は老人になったり病気をしたりすると、『生活』から『人生』へと次元が変わる。」という話。


『生活』とは、自分の根底にあるものや、核になるものを無視したり、軽視しないとなりたたない。世間体や道徳を大事にして、心の奥底にあることは隠さないと成り立たない。


しかし、病気や老齢で死が迫ってくると『人生』にシフトする。そして、神様や仏様が大切にするのは、この『他人には隠してる素顔の方』だそう。



さあ、どうして生きていこうか!






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