方々で凧揚げの魅力について語り、
「一緒にやろう、やろう。」
と言いながら数ヶ月経ってしまい。
夏の日の夕方、淀川で凧揚げ。
凧揚げをするのは初めてと言う友達は、初めはたどたどしく揚げてたけどコツを掴んだのかぼくが上げたことのない高さまで上げてった。
空に凧が吸い込まれそうになったその瞬間。
凧は大きく傾きそのまま落ちそうになった。
万が一電線に引っかかって関電に電話をして担当の人に来てもらった場合。
「今度から気つけろよ。俺んち来るか?」
みたいな人ばかりとは限らない。
なにしろ正月でもないのに凧を上げているのだ。こっぴどく叱られても仕方ない。
「引いてぇぇえ〜!もっと引いてぇぇええ〜!」
と叫び糸は絡まりながら事なきを得た。
こちらは、長崎土産にもらったという小型の和凧がなかなかの暴れ凧でめちゃおもしろかった。
上昇して上昇してクルクルと下降したと思ったらまた上昇して。風の行方が見えるようだった。
夏の夕方。
河原はそれほど暑くもなく、気持ちのいい風が吹いていた。