トスカーナと近代絵画展 フィレンツェ ピッティ宮近代美術館コレクション
も う ひ と つ の ル ネ サ ン ス
ガス展に行った後は”トスカーナと近代絵画展”を見に行きました。ルネッサンスの絵画と違い、トスカーナ州とその州都であるフィレンツェでの小作品の展示でトスカーナ地方の田園風景の作品を見ていますとその中に引き込まれそうな気分になりました。イタリアの白ワインを感じてしまいました。
説明;出典サイト http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
現在のトスカーナ州とその州都であるフィレンツェは、ルネサンス芸術の発祥地として有名です。しかし、1861年のイタリア王国建設や二度の世界大戦をふくむ激動の19~20世紀においても、この地が重要な芸術活動の拠点となったことはあまり知られていません。本展覧会はピッティ宮近代美術館の絵画約70点によって、フィレンツェとトスカーナに焦点をあてたイタリア近代絵画の展開を日本で初めて系統的にご紹介します。
■ピッティ宮近代美術館とは: La Galleria d’Arte Moderna di Palazzo Pitti
ピッティ宮は、フィレンツェのアルノ河畔に位置し、16世紀から20世紀初頭までメディチ家をはじめとする歴代統治者の住居でした。
近代美術館は、ピッティ宮の最上階である3階に1924年に開設され、主にトスカーナの18~20世紀の絵画と彫刻群を収蔵しています。なかでもマッキアイオーリについては、運動を支援した批評家ディエーゴ・マルテッリが1894年の死去に際して遺贈した初期の重要な作品群をはじめ、代表的作家の作品を網羅しています。
なお、ピッティ宮は、ヴェッキオ橋に並ぶ店舗の上を通る「ヴァザーリの回廊」によって対岸のウフィツィ美術館とつながっています。また、2階部分を占めるパラティーナ美術館は、ラファエッロやティツィアーノなど16世紀ルネサンス絵画のコレクションで知られています。
展示構成と主な出品作家
展示会場は4章で構成され、1章では19世紀前半からイタリア統一までのトスカーナの美術を概観し、2章ではリソルジメントが生んだフィレンツェの美術運動マッキアイオーリの革新性を象徴する小品群をクローズアップ、3章では統一後の様々なトスカーナ絵画を、4章では統一後のイタリア絵画の主な画家たちをご紹介します。
1章トスカーナのロマン主義絵画にみる歴史と同時代性
ジュゼッペ・ベッツォーリ、エンリコ・ポッラストリーニ、アンドレア・ピエリーニ、アントニオ・フォンタネージ、
アントニオ・チーゼリ、ドメニコ・モレッリ
2章新たなる絵画 マッキアイオーリ
ジョヴァンニ・ファットーリ、ジュゼッペ・アッバーティ、ラファエッロ・セルネージ、ヴィンチェンツォ・カビアンカ、
テレマコ・シニョリーニ
3章トスカーナにおける19世紀と20世紀絵画の諸相
プリニオ・ノメッリーニ、フランチェスコ・ジョーリ、ヴィットリオ・コルコス、ガリレオ・キーニ、オットーネ・ロザイ、
プリモ・コンティ
4章20世紀の画家たち: イタリア絵画の立役者たちとその傾向
ジョルジョ・デ・キリコ、フィリッポ・デ・ピシス、ジュゼッペ・カポグロッシ、カルロ・カッラ、マリオ・シローニ、
アルベルト・サヴィーニオ
損保ジャパン東郷青児美術館からの眺め