オバマ新大統領就任

新聞・ＴＶのメディアも米国新大統領の就任式の報道一色である。前大統領の８年間の政治が、どう変わるのか世界中が見守っている。初の黒人大統領の誕生という歴史的な一面も見逃せない。

就任演説では、現在の米国を覆う危機（クライシス）について多く言及していた。この困難の中での船出は多くの困難を予想させる。我が日本も同様の危機の最中だけに、米国での新たな政策の遂行が注目される。

今回の政権交代を機に、大統領を支える政府首脳はもちろん、主だった官僚の多くも入替わる。大統領選を争ったクリントン氏やマケイン氏にも閣内での協力を求めるという。まさに新大統領の意向が直接実現できる体制が出来るのである。

しかし新大統領の就任を迎えながら、当日の米国内の株式市場は４％近い下落を記録したという。まだまだ深刻な悩みを抱える、米国経済の建て直しが急務である。さらにイラク騒動の後始末、テロとの戦い、イスラエル・パレスチナの紛争と対外的にも大きな問題が山積している。

新大統領には気の毒だが、待ったなしの非常に大きな試練が待ち受けている。今後の活躍を注目して見守りたい。