割合に短期間の公開に終わったこの映画を、レンタル店のツ〇ヤで見つけました。実はこの映画は17年前に80歳の市川昆監督で演出で製作されていたが、何故か一般公開されていなかったのです。そして2008年に東京映画祭に出品されたあと、ようやく日の目を見たのでした。
原作は山本周五郎の短編小説だが、小生は40年ほど前にこの小説も読んでいて、何故か心に残っていたのである。この映画の主演は若き日の中井貴一と浅野ゆう子である。廃家になっていた、藩の名門家を継いで、お城勤めになった若い主人公が、用務で留守の間に、突然にあらわれた娘を巡る物語である。
何故か記憶喪失のこの娘を哀れに思い、主人公は家に置いてあげることにしたことから、藩の要職の娘との縁談も破談になってしまう。しかし心根の優しい人柄に惚れ込んだ主人公は、この娘を妻にと望むのである。親代わりの上役の養女として、この娘との婚姻をすすめ、やがて子どもも産まれる。
やがて幸福にみえた家庭生活も、記憶を取り戻したらしい妻が、「ささの道を抜けてその木戸を通って」と突然現れた時と同じように失踪してしまう。ここで映画は終わるのであるが、何時か改めて記憶を戻して妻が戻って来ることを信じている主人公である。
山本周五郎の原作の雰囲気を、そのまま感じさせてくれる映画に仕上がっていると思う。既に故人となっている、フランキー堺が脇役で好演している。こんな素敵な映画が長い間埋もれていたいたことにも驚いた。
映画の出来は A と評価した。
原作は山本周五郎の短編小説だが、小生は40年ほど前にこの小説も読んでいて、何故か心に残っていたのである。この映画の主演は若き日の中井貴一と浅野ゆう子である。廃家になっていた、藩の名門家を継いで、お城勤めになった若い主人公が、用務で留守の間に、突然にあらわれた娘を巡る物語である。
何故か記憶喪失のこの娘を哀れに思い、主人公は家に置いてあげることにしたことから、藩の要職の娘との縁談も破談になってしまう。しかし心根の優しい人柄に惚れ込んだ主人公は、この娘を妻にと望むのである。親代わりの上役の養女として、この娘との婚姻をすすめ、やがて子どもも産まれる。
やがて幸福にみえた家庭生活も、記憶を取り戻したらしい妻が、「ささの道を抜けてその木戸を通って」と突然現れた時と同じように失踪してしまう。ここで映画は終わるのであるが、何時か改めて記憶を戻して妻が戻って来ることを信じている主人公である。
山本周五郎の原作の雰囲気を、そのまま感じさせてくれる映画に仕上がっていると思う。既に故人となっている、フランキー堺が脇役で好演している。こんな素敵な映画が長い間埋もれていたいたことにも驚いた。
映画の出来は A と評価した。