朝日新聞の読者投書欄「声」で、私の「絶品」と言う題で特集を組んでいる。それぞれの方々が郷里や、ご両親の思い出と共に、これまでの食にまつわる思い出を書いておられる。そこで小生も郷里山形の思い出を書いてみたい。
① 小茄子の塩漬け
単純に小茄子を塩漬けにしたものだが、亡母は必ず溶かした明礬粉を入れていた。
鮮やかな紫色に漬け上がった小茄子は、1口で食べられる。
昔は各家庭でも、お茶受けにも出て来ていた。
今どきはスーパーでも売っているが、微妙に味が違うのである。
② 湯豆腐
良く子どもの時の思い出を話すときに、小生などは豆腐と納豆で育ったと言う。
朝早く納豆を持った男の子が家に売りに来ていた。
豆腐は冬の湯豆腐が美味しい。湯豆腐の鍋で器に入れた出汁汁を一緒に温める。
これが我が家の流儀であった。
③ 洋梨
現在はラ・フランスとして名高い洋梨だが、子どもの時からの馴染みである。
5人の兄弟姉妹の真ん中だったせいか、小学生の時から良く母親の手伝いをした。
買い物から、食事の準備の手伝い等々、何故自分だけがと子ども心に考えていた。
母親は手伝いが一段落すると、米びつの中から洋梨を取り出して剥いてくれる。
「今日はもう用無しでしすよ」 この時の洋梨の美味しいことは、70歳過ぎの今も忘れられない。
幸いに郷里に残る兄弟たちが、今も旬の洋梨(ラ・フランス)を贈り続けてくれる。感謝である。
① 小茄子の塩漬け
単純に小茄子を塩漬けにしたものだが、亡母は必ず溶かした明礬粉を入れていた。
鮮やかな紫色に漬け上がった小茄子は、1口で食べられる。
昔は各家庭でも、お茶受けにも出て来ていた。
今どきはスーパーでも売っているが、微妙に味が違うのである。
② 湯豆腐
良く子どもの時の思い出を話すときに、小生などは豆腐と納豆で育ったと言う。
朝早く納豆を持った男の子が家に売りに来ていた。
豆腐は冬の湯豆腐が美味しい。湯豆腐の鍋で器に入れた出汁汁を一緒に温める。
これが我が家の流儀であった。
③ 洋梨
現在はラ・フランスとして名高い洋梨だが、子どもの時からの馴染みである。
5人の兄弟姉妹の真ん中だったせいか、小学生の時から良く母親の手伝いをした。
買い物から、食事の準備の手伝い等々、何故自分だけがと子ども心に考えていた。
母親は手伝いが一段落すると、米びつの中から洋梨を取り出して剥いてくれる。
「今日はもう用無しでしすよ」 この時の洋梨の美味しいことは、70歳過ぎの今も忘れられない。
幸いに郷里に残る兄弟たちが、今も旬の洋梨(ラ・フランス)を贈り続けてくれる。感謝である。