4月に入りました。「卯月」「卯花月」「花残月」「夏初月」などの呼び名が有りますが、「四月朔日(わたぬき)」という美しい呼び名があります。
うららかな陽射しの下、植物は花を咲かせ、動物は盛んに活動を始めます。生き物たちのカレンダーは、きっと春始まりなのでしょうね。
実際、旧暦では一月を春としていました。ただ、現代人の感覚は、一月を春と呼ぶことには少し抵抗を感じます。
昔は、四月一日にそれまで着ていた綿入れの着物の綿を抜きました。そこから四月一日のことを「四月朔月(わたぬき)」というようになったそうです。やがて、衣替えという意味でも使われるようになりました。
引き締まった空気の中で、一年の計を考えるのなら元旦がぴったりでしょう。でも、夢を膨らませるのなら四月朔月です。綿の代わりに、今日から夢をまとってみませんか。身も心も軽くして、さあ、夢に息を吹き込んで・・・・。